保有資格 » 実用英検 1級、通訳案内士 留学経験 » タフツ大学フレッチャースクール 国際関係修士号 職業等 » 国家公務員 |
私は 2016年7月から 2018年5月まで、ボストンの大学院で国際関係を学びました。国際関係の学びを継続する・英語力を維持するため、最難関英語資格といわれる、国連英検特A級に挑戦しました。
前回の 2018年第2回試験の 1次試験では、1点足りず不合格となり、悔しい思いをしました。この度、運よく合格して、大変光栄に存じます。国連英検の対策を通じて、国際関係の視野が広がりました。
以下、私の学習方法です。今後受験される方の参考になれば幸いです。
【1次試験】
不合格時の反省点は、最後の英作文が時間切れのため、最後まで書き終わらなかったことです。その反省を活かして、解く順番を 1 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 → 8 → 9(英作文)→ 2としました。結果として英作文で 14点取ることが出来ました。(他は順番に 10、3、7、9、8、7、9、9点で、合計 69点)
1の国連関連知識は、ある程度学習すれば、10点満点が安定的に取れる稼ぎ所ですので、ここで点を落とさないことが重要です。 2の読解はかなり難易度が高いので、スコアが伸びなくても気にせず、4,5,6,7の単語問題でしっかりと点を取ることが必要です。
以下の参考書をしっかりこなせば、独学で十分合格できます。特に一番重要なのは過去問です。
【2次試験】
2次試験は、対策がしやすいです。理由は、国際的に盛り上がっている News が絶対に聞かれるため、事前に面接シートに書く内容である程度、面接官の質問を誘導することが可能なためです。(私は、Comprehension 9 、Pronunciation 7 、Fluency 8 、Structure 9 、Vocabulary 9 、Communication 8 、Knowledge 9 、総合評価 8点でした)
当然、UN の基礎的なことも聞かれる可能性があるので、以下の本と Web を確認しておけば十分です。
【最後に】
国連英検は、国連に対する理解を深めなければ合格できない、良質な試験です。試験対策をするなかで、知的好奇心が芽生える瞬間が沢山あると思います。「頑張らなきゃ、大変だ」と変に力を入れたり、意気込んだりせず、肩の力を抜いて、新たな発見を愉しむというマインドセットで臨んでみて下さい。
真の国際人材というのは、目の前の困難に対しても、自分なりの愉しさを見出す人だと思います。
“Catch the trade winds in your sails. Explore. Dream. Discover.”
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 990点 留学経験 » 米国タフツ大学フレッチャー法律外交大学院(法律外交修士) 米国オレゴン州ポートランド州立大学(大学学部在学時交換留学) 職業等 » 外資系投資銀行 |
この度は国連英検特A級に合格することができ、大変嬉しく思っております。私自身、本ウェブサイト掲載の特A級の合格体験記を過去数年分熟読し、受験に大いに役立てさせて頂きました。拙文ながら、私の合格体験記も掲載させて頂きますので、微力ながらこれから特A級を受験される皆様のお役に立てればと考えております。
私は過去、国連開発計画(UNDP)や国際金融公社(IFC)といった国際機関への就職を目指して米国の国際関係大学院に進学しましたが、残念ながら就職は叶わず、大学院での授業も民間金融機関への就職を見据えて金融・経済系の授業を集中的に受講しました。国際機関を目指して大学院に進学したものの、国際問題や国際機関との関連性が低い在学期間を過ごす結果となり、後悔する部分がありました。国連英検を通じて国際機関や国際問題について今一度重点的に学び直し、明確な成果を得ておきたいと考えたことが、今回国連英検特A級を受験した動機です。
国連英検特A級の受験に際して私が行った対策と受験後の反省点を踏まえて、今後受験される皆様へのアドバイスを以下に記載させて頂きます。
【一次試験】
<総合>
120分で難度の高い択一問題 80問と 200~250語のエッセイ問題に解答することは、試験問題に習熟していない限り非常に難しいと思います。対策として、過去問をできる限り多く手元に揃え、時間を計って何セットも解答されることをお勧めします。私は『国連英検 過去問題集 特A級 [2015・2016実施]』、『国連英検 過去問題集 特A級 [2013・2014年度実施]』、『2013年度版国連英検特A級・A級 過去問題集』、『国連英検特A級・A級対策 [改訂版]』、『国連英検公式ガイドブック 特A級・A級』といった書籍と、国連英検事務局から受験申込時に送付頂いた直近の過去問を用いて合計12回分(+対策本における個別の設問)の試験問題に解答しました。1回 120分の試験問題を何セットも解答する時間を作るのには苦労しましたが、このプロセスを通じて解答力が上がるとともに、試験時間の感覚を身に着けることができました。
【二次試験】
<総合>
二次試験は一次試験以上に受験生の底力が試され、多少の対策では太刀打ちできない難しい試験だと感じました。スピーキングの基礎力はもちろん必要ですが、直近の国際問題全般に関する相応に深い知識と独自の見解が求められます。私は二次試験で一度不合格となり、試験の難しさを痛感しました。一度目と二度目の試験の間で変えたことは、面接シートに自分の知識やバックグランドに関する様々な情報を闇雲に記載するのではなく、話したい内容や国連・国際問題につながり得る自分の経験・関心事といったものに絞って各項目 1-2点をはっきりと大きな字で書くようにしたことです。これにより、自分の話したい内容を中心に試験官が質問してくれ、準備した内容について自信を持って説明することができました。一度目は趣味の欄に「運転」と書いたものの、質問を受けた電気自動車の普及等に関する知識はそれほどなく、持論の展開に関する準備も不十分であったため、自ら提供した情報で自分の首を絞める結果となってしまいました。
<個別評価項目>
二度の受験を経て合格した経緯を振り返り、先ず試験官がクリアに聴き取れ、理解しやすい文法・論理構成で話をする基礎的訓練が必要だと感じました。いくらしっかりと調べた内容であっても、慌てて早口になったり、自信を持てずに小声になってしまったりしては、そもそも意味が伝わりませんので、全体に影響を及ぼす大きな減点要素になります。試験の構成の中でも話し方は 1. Comprehension、2. Speaking、3. Communication、4. Knowledge の 4項目のうち 2. だけでなく 3. にも影響しますので、大きなウェイトを占めることになります。試験前は国連知識や国際問題の習熟に時間を費やすことになりますが、「自信を持ってはっきり話す」という基礎的なプレゼンテーションの方法についても気を配って準備することが重要だと感じました。私自身、Comprehension と Knowledge がそれぞれ 9点であった一方で Speaking が平均 6.5点、Communication が 8点でしたので、自分の会話能力の至らなさと準備不足を痛感しました。
4. Knowledge については、一度目、二度目とも様々なニュースを海外メディアから入手し、読んで覚えるように努めました。個別のニュースには背景情報が含まれないことが多いため、特に BBC のウェブサイトで閲覧できる紛争等の諸問題の概要が記載されたページをプリントアウトして読み込みました。一度目の失敗から得た教訓として、「特に関心のある国際問題はありますか?」と試験官から振って頂いた際にそれほど深い知識を持っているテーマがない中で話をしてしまったという点がありました。二度目は自分でテーマを設定して話せる機会を活かせるよう、テレビやウェブサイトのニュースから得た一般的な知識に加えて、「自分にしか話せない、試験官にとって新しい内容」を話せるよう意識して構成しました。例えばロヒンギャ問題では、「ミャンマーから多数の難民が出ている」という点に関して、問題の背景と各国における難民の受入有無といった基礎情報に留まらず、「日本では過去にミャンマーからカレン族の難民を受け入れたことがあるが、その後難民の家族の両親は十分な収入を得る手段を持たず、子供達は奨学金など将来の収入を確保する上での礎を築く機会を十分に得られていない」といった、独自に調べた情報も説明に盛り込みました。
【終わりに】
国連英検特A級は高い英語能力と国際問題に関する知識が同時に求められる対策の立てにくい試験ですが、合格に向けて準備する中で得られる関連知識と英語による論理展開能力は、受験される方の今後において必ず大きな財産になると信じています。私自身、米国の国際関係大学院に行きながらも十分に習得できていないと感じていた国際機関・国際問題に対する知識と、それを理解・説明するための英語力について、国連英検特A級の受験を通じて試されることで一段と習熟することができました。対策に時間と労力を要する分、得られるものの大きい試験であると思いますので、今後受験される皆様が諦めずに努力を継続され、合格という形で成果を得られることを心よりお祈り申し上げております。
最後にこの場をお借りして、私が国連英検特A級を受験するに当たり、勉強時間の確保と受験日の不在に対応すべく、快く協力してくれた家族・親族に感謝の気持ちを伝えさせて頂きます。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEFL スコア 115点 留学経験 » アメリカ 5週間 職業等 » 加藤学園暁秀高等学校 2年 |
この度は国連英検特A級に合格できたことを大変うれしく思っております。私も他の高校生や中学生の合格体験記を読んで受験してみようと思うようになりました。私の体験記がこれから受験される方のお役に立てれば幸いです。
受験の動機
私は高校1年の時に Stanford e-Japan という日米関係についてのオンラインの講座で学んだことで、将来国際的な分野での仕事に関わりたいと思うようになりました。国際機関で働くための第一歩として語学力と国連について理解を深めたいと思い国連英検を受験する事にしました
一次試験
国連に関する知識が問われる設問1を中心に対策をしました。国連英検指定テキストの「わかりやすい国連の活動と世界」を読んで国連の機構や活動に関する知識を深めました。国連に関する基本的な知識がわかりやすくまとめられていたため、勉強になりました。そして「2013年度版 国連英検過去問題集 特A級 A級」と「国連英検 過去問題集 特A級 2013・2014年実施」の設問Ⅰの問題を解き間違えた個所をしっかりと復習しました。
設問2 から 8 については過去問で試験の形式を確認しました。この範囲は英語の試験ですので日常的に英語の勉強をしっかりとしておくことが大切です。日頃から洋書を読むことで基本的な読解力、文法やボキャブラリーは身につくと思います。
設問9は課題に対するエッセイを 200 から 250語で短時間で書く必要があります。過去門をもとにエッセイを書いて国連英検 過去問題集の回答例を読んで参考にしました。エッセイでは国連に関する知識も問われているので、国連の取り組みや機関についての情報も盛り込むようにしました。
二次試験
二次試験の面接の対策としては、常日頃からの英語のニュースを見たり、新聞を読む事を積み重ねておく事が大切だと思います。私は CNN Student news(CNN10)というニュース番組を以前より見ていたのと、Washington Post とTIME を購読していた事が役に立ちました。どちらも楽しんで続けられるような内容です。
また Stanford e-Japan という日米関係についてのオンラインの講座で学んだ際に特定の課題に関して様々な英語の新聞の記事を読んで深く勉強をする習慣がついたことも役に立ったと思います。
国連英検の二次試験の対策で特別にしたこととしては、国連のウェブサイトで SDGs に関する記事とニュース読むようにしました。特に SDGs に関する記事を集中的に読んだことは試験の対策として役に立ちましたし、今後自分が取り組む課題を考えるうえでも役に立ちました。また日本語でも新聞の国際面の記事や社説をしっかり読むようにしました。
二次試験は自分の興味のあるテーマについて話すことが出来ますので、話すことが出来る国連に関連した話題を 3つほど用意すると良いと思います。
受験を終えて
国連英検の勉強をすることによって、国際機関で働くために必要とされる語学力と、国連に関する基本的な知識をつけることが出来たと思います。これを機会に今後さらなる学習に努め、専門性の習得に努め、将来は社会に貢献する仕事をしたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 990点 留学経験 » なし 職業等 » 英会話のイーオン守口校 |
この度は国連英検特A級に合格することができ、大変光栄に思います。これから受験される皆さまの合格に少しでもお役に立てるよう、自分が合格するためにしてきた勉強法などをシェアしたいと思います。
◆きっかけ
元々私は英語が苦手で、中学の英語の成績はほとんどが 1 (最高で 2)、高校時代の TOEIC も 370点しか取れず、「英語ができない自分」へのコンプレックスを感じていました。このままではいけないと奮起し、大学時代には専攻科目だった数学だけでなく英語の学習にも力を入れ、3年生の時に英検1級・TOEIC 985点を取得することがきました。この成功体験が自分の中で大きな自信となり、さらに自分のように英語で思い悩んでいる人を助けたいと言う気持ちから英会話の教師になる事を決めました。
教師という職業柄、宿題を出したり学習法のアドバイスをしたりする事が多いのですが、私自身も英語学習を続けている姿を見てもらう事によって生徒様のモチベーションを上げ、一緒に英語学習者としてがんばっていきたいと思いました。
その中で、まずは大学時代に取ることができなかった TOEIC 満点、そして国内の英語テストの中でも最も難しいと言われている国連英検特A級取得の 2つを目標に立て、今年その両方を達成することができました。
◆学習法
国連に対する知識が当時全くなかったので、まずは過去問の第1問だけを解いて出題形式・傾向をざっくりとおさえた後、「改訂版 わかりやすい国連の活動と世界」で国連に関する知識を学びました。最初に 5週程度全体像を掴むために通読し、全体像を掴んだあとは実際に試験で問われるような細かい年代や人物名などに線を引いて、そこからさらに 5週ほど通読しました。
試しに過去問を解いてみたところ、テキストを読む前は 10問中 1~2問しか正解できなかったものが 6~7問ほど正解できるようになっていたので、そこからは Anki という単語カードが作れる無料アプリを使って、自分が間違えてしまった過去問題やテキストの重要事項をすべて入力し、電車の待ち時間や寝る前の時間などをすき間時間を使い知識の定着をはかりました。その結果試験では知識問題の 10問中 9問正解と、満足のいく結果が得られました。
長文対策に関しては、過去問や指定テキストに加えて The Japan Times、The Japan Times Alpha 、Time誌 などを読む事で長文読解力だけではなく、国際情勢に対する知識や時事問題でよく使われているボキャブラリー・文法も一緒におさえる事ができました。その際、ライティングや 2次試験にも応用できるように、繰り返し新聞に登場する論点については
① 問題背景 ② 国連/日本との関係 ③ 国連/日本が問題解決に向けて取り組んでいる事 ④ 国連/日本が問題解決に向けてすべき事
の 4点をいつも意識して読むように心がけていたおかげで、ライティングやその後の 2次試験に向けての対策が大変楽なものになりました。国連英検には語彙問題や文法問題などもありますが、語彙問題に関しては、先ほどの Ankiアプリを使い、新聞でよく見かけるボキャブラリーの単語カードを作り、そして文法問題は過去問を繰り返しました。語彙や文法問題だけの対策にはそれほど時間はかけていないのですが、過去問・単語カードを徹底的に繰り返したのと、英字新聞で普段から難しい英単語・文法に触れる事が多かったおかげで実際のテストでは貴重な得点源にすることができました。
国連英検では国連や国際情勢に関する知識、高いレベルの英文法・単語、自分の意見を伝える力、少ない時間内で問題を解き切るための処理能力や読解スピードなど様々な力が要求されますが、1つ1つを点で捉えるのではなく、上記に述べたような学習法で横につなげていくイメージをしておくと効率よく学習ができ、合格につながりやすくなると思います。
◆最後に
自分は海外経験が 3週間ほどしかなく、それ以外は日本で過ごしてきたいわゆる純ジャパです。最初に述べたように英語学習者としては落ちこぼれでした。そんな自分でも国連英検特A級に合格をする事が出来ました。これを読んでおられる方にも「自分は合格できない。」と思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、「やればできる自分」を想像して学習をしてみてください。最初は根拠のない自信でも、自分を信じて学習を続けることで実力は後から必ずついてきます。
また、国連英検を通してあまり興味が湧かなかった国際情勢についても関心が強くなり、日本で起きているニュースもインターナショナルな目線で見ることができるようになりました。国連英検は、英語力だけでなく国際人として物事を考える習慣が身につく事で、人生もより豊かなものにさせてくれるものだと実感しています。
ここまで私の体験記を読んでいただいてありがとうございました。皆さまの参考になれば幸いです。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 990点 留学経験 » あり (米国セイントマイケルズカレッジ大学院 英語教授法専攻) 職業等 » 私立サビエル高等学校英語教諭 |
この度国連英検特A級に合格することができ、大変喜ばしく思います。これまで 20数年の教歴の中で、生徒に英語学習者としての模範を示すために、実用英検1級に合格し、TOEIC 990 満点を取得してきましたが、国連英検特A級だけは受験するのを躊躇してきました。他の英語資格試験よりも明らかに難易度が高く、また合格に必要な国連の知識や、国際情勢に対する見識を身につけることが、受験指導や生徒指導、校務分掌などに日々追われる教員には困難だと思い込んでいたからです。この度特A級への挑戦を決意したのは、生徒に模範を示すためもありますが、多忙な他の教員への励ましになればと思ったからです。以下が今回の合格に向けて実践して功を奏したことです。参考になれば幸いです。
【 1次試験対策 】
最新の過去問を指定時間内に解き、間違った問題はその原因を分析し、納得して正解にたどり着けるまで何度も検討しました。高校生の英語受験指導とほぼ同じ方法です。ちなみに大問 [1] の国連知識問題は過去の問題とほぼ同じものが多く繰り返し出題されています。長文読解に必要な速読力と語彙力は英字新聞 JAPAN NEWS の社説を利用しました。日本語訳が横に付いているので参考になります。大体、1つの社説を英語で7割以上理解しながら 3分以内で読み切ると特A級の英文に時間内で通用します。また国際情勢に対する自分の意見を構築することにも役立ちました。大問[9] の英文エッセイ対策としては、これまで 20年間欠かさず書いてきた英文日記を活用しました。1次試験前の 1か月間だけは、その日の国際情勢からテーマを選び、自分の意見を英文で書くことでまとまった英文を書く訓練を続けました。それ以外は特に対策はできませんでしたが、今振り返れば案外、効果的な手段であった気がします。
【 2次試験対策 】
国連の知識に関してはその理念と目的を抑え、いくつかの機関の活動状況をリアルタイムで把握するために、毎週日曜日だけ BBC のニュースを利用しました。試験前 2週間は 1時間だけ早起きして、JAPAN NEWS の第1面から抜粋して集めてきた国際情勢に関して国連が関わっている話題だけを、事実→原因→解決策の流れで英語でまとめていきました。その中で今回は、2次試験前に取りざたされていたイランの核査察問題や、英国の EU 離脱問題についての見識が深まったと思います。また試験 1か月前に試験会場になった大阪で開かれた G20サミットについてもいろいろ調べておきました。これらは実際に 2次試験で触れることできて幸運でした。さらに、長年聴き続けてきた NHK のラジオ講座「実践ビジネス英語」で扱われた AI や、Global Warming などのトピックは二次試験にも大いに役立ちました。
今回、国内で受けられる最高峰とされる国連英検特A級に合格できたことを誇りにしながら、さらなる研鑽を積み、英語教師としてだけでなく、国際社会で意見を述べられる人材として成長できるように努力していこうと思います
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 970点 留学経験 » アメリカに約 6年間 職業等 » 渋谷教育学園渋谷中学校 2年 |
この度は、国連英検特A級に合格できてとても嬉しく思っています。次回から受験を検討している人に少しでも役に立てたらと思います。
まず、一次試験対策で主に使ったのは、参考書は「わかりやすい国連の活動と世界」、 問題集は「国連英検 特A級・A級対策」です。この試験では英語力だけでなく、国連と世界が今直面している問題や国連の組織などの知識が求められるため、まずは「わかりやすい国連の活動と世界」を一回読み通すことをお勧めします。「国連英検 特A級・A級対策」は、直前の予習に向いていて、問題を繰り返し演習し、間違えたところを「わかりやすい国連の活動と世界」で確認することで、国連に関しての知識を固められると思います。他にも、CNN や BBC などの英語ニュースや国連のウェブサイトなどの記事を読んで、国際問題についての知識を身に付けました。
次は二次試験です。私は一次の結果にあまり自信がなかったため、一次の合格をいただいてから二次の準備を始めました。そのため時間がなく、最低限の準備だけで二次に臨みました。なので、具体的に何か特別なことをしたというよりは、普段通り、ウェブサイトなどで人権や環境を始めとした国際問題に関する記事を読むことで情報収集に努めました。また、二次試験では面接シートが配られるのですが、それに記入する内容は事前に用意していきました。でも、この面接シートを使うか使わないかは面接官によって違うと聞いていたので、実際面接で何を聞かれるか心配でした。
今回合格できたのは、私は以前から国連の活動や国際問題に興味があり、日頃から英語ニュースを聞くことが習慣になっていたことや、関係するウェブサイトなども多く閲覧していたので、結果的にはこれが良かったのかなと思います。また、学校では英語ディベート部に所属していて、日常生活における些細な問題から国際問題に至るまで幅広く同級生や先輩方と議論をしていることが大きな支えになりました。
また、最後になりますが、受験準備にあたって相談にのっていただいた諸先輩や友人の方々、本当にありがとうございました。
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このたびは特A級に合格できたことを誠に嬉しく思います。昨年度第二回試験にてA級を取得したので、ここでは両級における受験対策と受験後の感想について書きとめたいと思います。
〈一次試験〉
① 国連知識
指定テキストに関しては、過去問や予想問題集で出題された箇所だけマーカー線を引いて覚えました。過去問集を見ると分かりますが、10問のうち 3問くらいは 1〜3章の基礎知識で、級を問わずよく出される問題です。3章までの過去出題箇所を見ておくだけでも、数問は正解できると思います。私は外出時に携帯しやすいよう、テキストの英文だけ全てコピーして、数章ずつホチキス留めの冊子にしました。
② 文法・語句
誤文訂正および空所補充問題は、A級、特A級いずれも英字新聞から引用したような短文でした。政治経済用語の英語表現に慣れておくと解きやすいと思います。私は過去問と予想問題集をひたすら解いて、そこに登場する単熟語を覚えました。数をこなせば出題パターンも見えてきます。例えば、" in spite of 〜 "と" despite 〜 "を混同させた" despite of "の誤りに気付かせる問題は過去に度々出ており、今回の試験にもありました。単熟語を覚えるにあたっては、『特A級・A級対策 改訂版』(2011年初版)の「必須語彙」リストのように、問題集によく載っている重要単語リストがコンパクトにまとまっていて便利です。
③ 長文読解とエッセイ
長文はA級、特A級いずれも 5題ほど出題され、内容は国際政治から自然科学の話題まで多岐に渡ります。試験本番は焦って文字を追いがちですが、内容が頭に入らず何度も読み返すより、一読でポイントを押さえたほうが結果的には短時間で解答できるので、スピードを意識しつつも集中して丁寧に読むように心がけました。設問は文章の要旨を問うものもあれば、語句の言い換え・並べ替えといった文法問題もありますが、過去問を解いて各形式に慣れるのが一番だと思います。
エッセイの対策は過去の出題テーマと模範解答に目を通しておいた程度です。本番の課題は、A級:「国連はどのような人道支援を行っているか」、特A級:「国連は国家間の賃金格差をなくすために何ができるか」でした。準備不足で内容は未熟でしたが、標準文字数と 5 パラグラフエッセイの形式に留意して書いたところ、10点以上もらえました。
長文もエッセイも、最近の国際情勢に関する背景知識があると非常に有利なので、日頃から世界の大きな動きにアンテナを張っておくことが合格への近道です。
〈二次試験〉
A級の面接では「海外に発信したい日本の良さは何か」と聞かれました。「常任理事国はどこか、どんな特権を与えられているか」といった簡単な国連問題もあったので、指定テキストの基本事項は試験前に確認しておくことをおすすめします。「試験」ということを意識しすぎず、面接官と自然な「会話」ができれば大丈夫だと思います。
特A級はもう少し手強い質問が出るだろうと思い、一次結果が届いた直後から、近年の主だった世界の出来事や国連の活動をネットで調べ、最新の国内外のニュースについては日本の新聞記事を集めてスクラップブックを作りました。どんなトピックの質疑応答にも対応できるように、浅くとも幅広い知識が必要だと考えたのです。しかし本番は「国連のどのような活動に関心がありますか」という質問で始まり、それに対する回答を交えて自由にあなたの意見を論じなさい、といったような感じでした。予想していた一問一答形式と異なり、むしろフリースピーチのようなスタイルでかえって何を話すべきか迷ってしまいましたが、日本が関わる問題として PKO における自衛隊派遣について述べ、最後は面接官から「日本の難民受入状況についてどう思うか」と聞かれました。緊張で支離滅裂になりながらも何とか合格点をもらえたのは、時間いっぱい必死にしゃべり続けたからかもしれません。面接官によって進め方は色々だと思いますが、A級、特A級ともに「日本」が重要なキーワードになっている気がします。某国で何か起きた時、その問題に日本はどう関わっているか、先進国としてどんな対応を求められるのか、という視点で考えてみると国連英検の面接に強くなれると思います。
特A級はエコノミスト誌の長年読者や世界を飛び回るビジネスパーソンでなければ受からないものだと思っていましたが、実際に臨んでみると、英米文学をかじってきただけの私でも、短期集中型の学習で必要なレベルに達することができました。国連英検はその名称もあってか、特殊な分野の語学試験のように思われがちですが、高い英語力とグローバル時代に必要な「教養」を身につけたい人なら誰しも目指す価値のある資格です。私はこの機会に得られた語学力、社会知識、そして自信を武器に、今後は法律関係の資格や翻訳の勉強にも挑戦していきたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 990点、TOEFL スコア 115点、通訳案内士(英語) 留学経験 » なし 職業等 » 公務員 |
この度は国内最難関の語学試験の一つである国連英検特A級に一度で合格することができ、大変嬉しく思います。この場をお借りして、私が試験合格に向けて取り組んだことを簡単に書かせていただきます。
【一次試験】
大問1の国連知識問題については、指定テキスト『わかりやすい国連の活動と世界』を軽く通読したあと、過去問題集(2013〜2016年度)に掲載の問題を繰り返し解きました。問題文中の空所以外の年号や地名、諸機関の名称等も併せてチェックしておくと、試験の時にある程度応用が効くと思います。
大問2~8の長文読解や語彙問題については、速読力とコロケーションの知識が特に重視されていると感じました。速読力については、過去問題集の長文問題に加えて、普段から読んでいる The Economist 等の洋雑誌を活用して強化を行いました。コロケーションの知識については、一次試験対策の中でも最大の壁になると思います。試験全体を通じて単語の正確な用法を問う設問が多く、少なくとも英検1級レベルまでの語彙は細かいニュアンスも含めて把握しておく必要があります。個人的な対策としては、時間がある時に良質な英文を使って構文解釈を行い、文法や語彙、前置詞や冠詞の用法などを細かく確認しました。これには膨大な手間と時間がかかりますが、英語の自然な言い回しが身に付き、コロケーション対策としてはとても有効な学習方法だと感じました。
大問9のエッセイについては特に対策はしませんでしたが、過去問題集の問題と解答例を読んで出題傾向を把握し、実際に 30分程度の制限時間を設けて数回書く練習を行いました。
【二次試験】
国連英検の二次面接では、面接官の先生から飛んでくる様々な質問に対して、その場で素早く簡潔に回答していく必要があります。面接時間は 15分程度ありますが、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
質問内容は時事的なものが多いので、直近 1年間の間に国内・海外で起きた主要な出来事を確認し、その概要と自分の意見を整理しておきました。私の場合、大阪の G20 や香港の抗議デモ、米中貿易摩擦や北朝鮮問題等を中心に情報収集を行いました。さらに、UN News を毎日チェックし、中東やアフリカ等で国連の諸機関がどのような人道支援を行っているかについても理解を深めました。試験対策を通じて世界が直面する問題やその背景について知ることができるのも、国連英検の魅力の一つだと思います。
試験直前に記入する Interview Sheet についても、事前に様式を確認して書く内容をある程度考えておきました。実際の試験では Interview Sheet に書いた内容から話題が発展していくことも多いので、自分の興味がある分野を積極的に書くことをお勧めします。また、試験の最後に面接官の先生から「他に何か話したいことはありますか?」と質問されました。何を話すべきか一瞬焦ってしまいましたが、今年の参議院選挙と憲法9条改正について自分の意見を 1分程度で述べてみました。
【おわりに】
国連英検を受験したのは今回が初めてですが、その存在については 10年以上前に英語学習を始めた当初から知っていました。当時の私にとって特A級は雲の上の存在であり、自分には一生縁がない試験だと感じていました。しかし、英語の学習を通じて新しい知識や発見に出会える楽しさを知り、それがここまで学習を続ける原動力となってくれました。私自身、特A級合格に慢心することなく、今後も興味や好奇心を持ち続けて学習に励みたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 965点 職業等 » 広島学院高等学校 3年 |
1次試験と 2次試験、それぞれについて具体的にどのように勉強したか、実際の試験がどのような内容であったかを書きたいと思います。
1次試験
国連英検特A級の 1次試験対策としては主に以下のような事を行いました。
(1) 英検1級をすでに取得しましたが、国連英検特A級の語彙問題ははじめて見た時、びっくりするほどレベルが高かったです。そのため、スーパーボキャブラリービルディングを二冊( 8000~12000, 12000~17000語レベル )購入し、すぐに語彙力増強へ向けて取り組みました。これらはすぐに身につくものではなく、ある程度の時間がかかりました。ただ、これらは 1回で完璧に覚えるものではなく、読解や過去問演習を通じて高める事も十分可能です。そっちの方が、より印象に残り、覚えやすくなる事も多々あります。単語だけではなく、熟語もできるだけ覚えておいた方が有利です。
(2) 国連知識が全くと言っていいほどなかった私は、「わかりやすい国連の活動と世界」を購入し、覚えようとしました。が、、、あれをそのまま覚えるのは至難のわざです。そこで、過去問を通して、覚えていく事にしました。過去問を見れば、すぐにわかりますが、大問1 は何回も出てくる問題がいくつかあります。過去問演習中心に対策を進めた方が、効率的だと思います。
(3) 読解力は、リスニングに比べると、低かった私でした。そのため、TIME の記事など難しい記事を読みました。大事なことは、めげずに頑張り続ける事です。数をこなすことで、読解スピードも上がり、だんだんと読めるようになってきます。読解力に語彙力が必要不可欠なことは言うまでもありません。
(4) 過去問演習ですが、時間を測ってやるのは 2~3回で十分だと考えています。大切なのは過去問で培った知識などを無駄にしない様にすることです。そのまま過去問が出るわけではないので、効率的ではないかもしれませんが、背景知識が身につくような文章もあります。また、形式に慣れるために、最低 4回分は解きましょう。そして最後には過去問を 1回分、時間を測って解きましょう。ここまでくれば、かなりの自信がつくはずです。
+α
これは二次試験対策ともなりますが、私は、一次試験前でも CNN を常に聞いてました。知識増強にもつながりますし、英語力のアップにもつながるので、意外と効果が大きいです。
2次試験
私は、世界情勢をまとめた資料を用い、それについて 70字程度で意見を言えるように Word で打って準備しました。知識インプットの資料として、池上彰のニュース解説本は、非常に有効でした。大体、1つの質問あたり 1分より短い時間で話しをまとめなければなりません。世界情勢はあまり知らなかったので、かなり苦労しました。当日は、教室みたいなところで、2人の面接官(ネイティブスピーカーと外交実務経験者or大学教授)に質問を次々されました。教育問題からロヒンギャ難民など自分が用意していた事も多くあり、終わった後は、非常に自信がありました。
みなさんも、英語の勉強、資格試験を通してでも、そうではなくても頑張って下さい!
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 980点、TOEFLスコア 260点 (CBT) 留学経験 » 中学時代、親の転勤で米NYに3年半 職業等 » 外資系メーカー |
【受験まで】
受験の 2年ほど前から夫が外務省で働き始め、外交交渉の話を日常的に聞く中で国連をはじめとする国際機関の活動やその意義に興味を持っていったという下地がありました。その後自分のキャリアについて考える中で日本とは異なる文化の組織で働くことも視野に入れるようになり、国際機関に関する知見を得ることと英語のスキルアップの両方を兼ねて受験を決めました。
【筆記試験】
受験を決めてテキストと過去問を購入してから試験当日までが 2ヶ月弱という短期決戦だったため、語彙力の強化に特別に時間を割くことはせず、問題の癖を知って取れる問題を確実に取ることを重視しました。具体的には、テキストにある国連の知識や読解・文法が中心の問題I~IVで各9点、問題IXのエッセイで 14点を取れば、未知の語彙が多い問題V~VIIIは各5点でも合格目安の 70点に到達します。とは言え、試験に受かるためだけの勉強はしたくなかったため、テキストは精読するだけでなく各章や項目ごとに感想や自分の意見をノートに書くようにしていたのですが、結果的にはこれがエッセイや面接で役に立ちました。
以下、各問題の対策です。問題Iは過去問を解いてはテキストの該当部分を探してハイライトを引くようにしました。その過程で周囲の情報も覚えることから、3回分ほど解くと以降は正答率がどんどん上がり得点源にできるようになります。問題IIの読解は、わからない単語は都度調べますがそれ以上のことはせず、解説を参考に問題の「ひねり度合い」(少しでもそれらしい部分があったときにそれを根拠として正解が決まっているかどうか)を掴み、文章の内容を理解できているのに正解できないということがないようにしました。IIIの文法は、and で繋がれた 2つが主語だから動詞は複数形だとか、動詞が分詞ではなく原形だとか、過去に英語の試験を受けたことがあれば一度は見た内容が殆どです。熟語表現の前置詞が違うなども一部ありましたが、都度覚えるのが苦になるほどではありませんでした。IVの動詞の正しい形を選ぶ問題も、特A級に挑戦する人なら知らない知識は少ないでしょう。私は過去問で正解しても間違えても解説を読んで知識を確実にすることを心掛けました。
後半、問題V~VIIIは過去問を数回分解き、その中で複数回出てきた単語はチェックしましたが正答率はそれほど気にしていません。短期間で合格ラインを超えるためには、15,000語レベルの単語・熟語を一つ一つ覚えるよりも、パターンを1つ覚えれば問題が変わっても対応できる文法や時制でまだ知らない、あるいはうろ覚えの穴を埋める方が得策だと判断したため、ひたすら前半に注力しました。
問題IX、エッセイの採点基準はわかりませんが、これまで受験してきた英語の資格試験と違うのは国連の活動という、積極的に情報収集をしないと全く馴染みがないであろうテーマについて、200-250語程度というそこそこの長文で述べなくてはならない点です。十分に準備期間があり、テキストを何度か読んで主だったテーマに関する国連の活動を覚えていればテキストの内容からほぼそのまま拝借すれば書けるでしょうし、実際模範解答はそのようになっていましたが、私はあらゆるテーマで 200語書ける程の知識がなかったため、国連の基本的な方針は押さえつつ自分の意見や関係のあるテーマを盛り込んで書くようにしていました。結果それでも 14点は取れたので、あまり時間を使わずに書けることが大切なのかな、と思います。
【面接】
過去問の最後に載っている面接シートを見て、何を書くか事前に決めておきましょう。というのは、会場側の準備ができていれば集合時間より早くてもどんどん面接に案内されるようで、私は 15分ほど早く着いたのですが、着席してお手洗いに立ち、戻ってきた途端に「準備できてますか?」と訊かれました。その後も書いている間に二度ほど急かされたので、気持ちに余裕を持って臨むには時間に余裕を持つと同時に、面接シートで余計な時間と思考を使わないことだと思います。
書く内容は、訊かれたときに膨らませて答えられるように。評価項目は comprehension, speaking ( pronunciation, fluency, structure, vocabulary ), communication, knowledge の 7つ各10点ですから、国連の知識や語彙力が多少物足りなくても、面接官の言うことを理解して適切な間で答えられれば致命傷にはならないはずです。国連の活動内容についてはテキストはもちろん、過去問のエッセイの模範解答も大いに参考になりました。
【その後】
一次試験の受験後、職場で部署異動の機会がありました。それまでは欧州の工場とのやり取りが多く、英語自体は必須ではあるものの相手もネイティブではないため特に英語で苦労することはなかったのですが、新しい部署は中心拠点がシンガポール、イギリス、アメリカにあるためネイティブの英語に揉まれる日々を送っています。国連英検とは全く違う分野のため、習得した語彙や知識が直接活きるわけではないものの、日本で最難関資格の 1つと言われる試験に備えて勉強をしたということは、間違いなく自信になっています。もし将来国際機関への就職を目指すことになった際には、次は外務大臣賞を目指して改めて受験したいです。
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » なし 職業等 » 学生(桜蔭高等学校) |
この度、初めて国連英検特A級を受験し合格することができ大変嬉しく思います。
受験にあたり英語力の向上に加え、国連の活動や世界情勢への理解を深め、それらについて自分なりの意見を言えるように取り組みました。
国連に関する知識を身につけるために『わかりやすい国連の活動と世界』を購入し、活用しました。
また、日頃から国際的なニュースについて関心を持つようにしました。そして、個々のニュースの背景に国連の各機関がどのように関わっているのかを調べ、理解するようにしました。
面接では面接官の方の質問を正しく理解するように努め、自分の考えをしっかりと伝えられて良かったです。
今回得られた知識を基に、今後も引き続き国際的な出来事に関心を持って学んでいきたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » なし 職業等 » フリーランス通訳者 |
通訳を生業として日々会議やイベントで通訳業務を行っておりますが、各案件の準備と対応に追われてしまうのが実情で、英語力のさらなる飛躍を目指すとなると、業務を通してだけではなかなか難しいと感じていました。そうした折、英検以上に高い英語能力が求められるとされる国連英検の存在を知り、研鑽を積むにはもってこいだと考え受験を決めました。
今回は仕事をしながらの受験となるため、できる限り効率的な学習方法であること、かつ冒頭申し上げたような言語運用能力の強化、この 2点を念頭に準備を進めることにしました。
普段から通訳もしくは職業柄、日本語・英語を介して仕事をされている方であれば、英語そのものの基礎的能力はあり、したがって国連英検で出題される文法、構文、長文読解は比較的問題なく対応できるでしょう。一方、国連英検特有の出題内容に対しては相応の準備が必要となります。かくいう私も、この分野については過去問を解いても、当初はほとんど点が取れず、丁寧な準備の必要性を痛感しました。使える時間と要強化分野を把握し、最終的には国連知識問題、国連が扱う項目に頻出の語彙、その他国連が扱う問題全般の 3項目に使える時間全てを費やすことにしました。
国連知識問題については、まずは「わかりやすい国連の活動と世界」(三修社)をさっと読み、組織としての国連、背景や役割を大枠で理解できるようにしました。各機関名や年号等細かい知識については、網羅的に記憶する時間がないので、過去問題集 5年分と「国連英検特A級・A級対策」(三修社)の出題事項のみ徹底して覚えました。思いのほか類似の出題が多く、重点項目がおのずとわかるようになります。
国連が扱う項目に頻出の語彙は一番時間を割いて準備しました。普段仕事で使用する語彙群とは異なる、軍事、国際法、宗教、人権といった分野を深くおさえる必要がありました。やはり過去問題集 5年分と「国連英検特A級・A級対策」を解き、即座に理解できない語彙や概念を確認しました。その他、その昔一度は記憶したものの、長期記憶として定着していない英検1級の語彙集や MBA取得向け語彙集を再度覚えなおしました。各語彙集は重複も多く、記憶の反復にもなりとても役立ちました。
国連が扱う問題全般への深い知識を養うには、日々のニュースからの情報取得が定番なのでしょう。しかし私の場合、そもそも基本的な知識が欠如している項目が多く、それだけでは到底不十分でした。恥を忍んで例をあげれば、なぜ今イラン問題が上しているのか、シリア難民をはじめとする難民の問題と国連のかかわり等、過去に遡って経緯を把握せずうわべだけの知識しかなかったために、二次試験にもつながるような知識と意見を持つことができていませんでした。この点、対策本などは入門者向けに書いていませんので、NHK の時事問題を丁寧に解説するサイトや、池上彰氏の「そうだったのか」シリーズなど、問題の発端から歴史的背景まで、1つずつ丁寧に積み上げて説明してくれるものを探して学習することが大変役立ちました。
以上のような準備を 1か月半ほど、隙間時間や週末の時間を使って続け、結果 1次試験に合格。続く 2次試験は、英語そのものの準備はせず、限られた時間を国連関連の時事ニュースや自分の関心のある分野を第三者にわかりやすく説明するために必要な語彙と知識の強化だけに専念し、結果合格することができました。
今回の受験準備を振り返りますと、当初の目的であった英語力のさらなる強化は、語彙の増強や知識の拡大を通じてある程度実現できたように思います。また今回の学習を通じて、より一層関心を持つようになった様々な国際問題に対し、微力ながらも貢献できる機会を自ら開拓していこう、という強い動機付けを持ったことは大きな収穫だと感じています。
以上、自分と類似の環境に置かれた方が受験を決め、準備をする際のヒントが少しでも共有できればと思いながら、今回体験記を書かせていただきました。ほんの一部でもその一助となりましたのなら、大変に嬉しく思います。
保有資格 » 実用英検1級(2017年度第2回)、TOEIC スコア 980点(2008年) 留学経験 » 米国ユタ州・アリゾナ州 / 高校・大学 計5年間 職業等 » The University of Arizona 卒 / 商社・語学学校 勤務経験有 |
初めての国連英検受験で、A級に合格することができ大変嬉しく思っています。
<受験の動機>
< 1次試験を受けて>
< 2次試験を受けて>
<特A級を目指して>