上位級合格者 合格体験記

土屋 郁さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 990点、TOEFL iBT 118点
留学経験 » 米国カリフォルニア州、マサチューセッツ州、ニュージーランド
職業 » 会社役員

【はじめに】
この度国連英検特A級に合格できたことを大変嬉しく思います。この体験記が今後特A級を受験される方の参考になれば幸いです。

【受験動機】
長年の米国での生活を終え、日本に帰国してからも日常的に英語を使っていたものの、米国で生活していた時と比べ英語を話す時間が相対的に短くなっていたので、改めて自分の英語力を確認しておきたかったこと、そして以前から UNESCO や UNHCR といった国連機関の活動に関心を持っていたことから受験することにいたしました。

【一次試験対策】
一次試験対策についてですが、特別なことはしませんでした。米国から帰国してから、毎日ペーパーバックを電車の中で読むことが習慣になっていたこと、そして学部時代に一年近くにわたって Magoosh GRE を利用して GRE対策を行ったことの二点が合格に寄与したのだと思います。

【二次試験対策】
二次試験前は忙しく、対策に十分な時間を割くことができませんでしたが、まとまった時間が得られた時はリサーチを中心に行うようにしていました。質問されることが予想された米国大統領選挙や BREXIT については、既に自分の考えがある程度まとまっていましたが、シリア情勢や国連平和維持活動PKOのゴラン高原、南スーダンでの活動等に関しては、国連広報センター等で情報を集めて、改めて自分の考えをまとめる必要がありました。また試験直前には、既に合格されていた方のブログでお薦めされていたテソーラスハウスでレッスンを受講しました。テソーラスハウスのレッスンでは、リサーチの中で咀嚼しきれなかった点を明瞭に説明していただいただけでなく、国連総会と安全保障理事会との相違点(法的拘束力の有無)など、一人で対策をしていたら見落としていたであろうポイントを多くカバーしていただきました。期間は短かったものの、全てのレッスンを受講し終えた時にはそれまでに学習した一つ一つのポイントが有機的につながり、国際情勢への総合的な理解が深まっていたので自信を持って二次試験に臨めました。

二次試験本番では、イギリスEU離脱による世界経済への影響や一部の地域におけるゼノフォビアの問題など、概ね予想した通りの質問が続きました。そして最後のフリースピーチでは「言語と公衆衛生」について話をし、面接が終了しました。面接の始めから終わりまで、二人の面接官の方が非常に丁寧に対応してくださったので、良い気分で家路につくことができました。

【最後に】
私はとにかく語学が好きで、大学一年生の頃から多言語学習を続けているのですが、これまで自分の語学力が上がるのと反比例する形で外国語ができることそのものの無力さのようなものを感じてきました。しかし、今回の試験に向けたリサーチを通して、一部の移民や難民など十分なリテラシーを獲得できるための教育機会が得られなかった人々が抱える健康被害や雇用機会の損失といった問題を理解することで、リテラシー、換言すれば言葉そのももの社会的重要性を再認識することができました。

今回受験を終えて、国連英検特A級は単に難易度が高い英語資格試験だということに留まらず、受験者が試験対策を通して国内外の出来事に対して問題意識を持てる優れた試験だと感じました。これから受験される方が、この試験を通して国際情勢への理解を深め、合格を勝ち取られるよう願っております。頑張ってください。

川端 孝治さん 福岡県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 990点、通訳案内士
留学経験 » 無
職業 » 会社員

この度国連英検特A級に合格することができ、大変光栄に思っております。自分が一番興味を持っている国際問題に関する試験ですので大変楽しく受験させて頂きました。私の体験記が少しでもこれから受験される方の参考になれば幸いです。

<普段の学習>
日々NHKのウェブサイト等で幅広い分野のニュースに触れています。世界中でたくさんのことが起きていますので色々発見があります。専門用語が覚えられたり、アナウンサーだけでなくご本人の英語を聞くことが出来ますので、日課にすると毎日が楽しいですね。私の今回の合格のベースはここにあると思っています。

<1次試験>
1次試験1か月前に過去問を解き自分の弱点は語彙力だと判断しました。文法は間違えを指摘する感覚があれば大丈夫だと思いますし、コロケーションに関しては普段ニュースを音読していれば自然と反応できると思います。そこで英検1級用の単語帳(旺文社)を徹底的に覚えました。そこからかなり出ていましたので語彙力が弱点の方はぜひお勧めします。又エッセイ対策としてUnited Nationsのサイトの「KEY ISSUES」の内容を覚えました。余裕がある方は他のISSUEやSUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS辺りをチェックされるとますます知識が増えて有利だと思います。2次試験にも使えます。教材としては他に茅ヶ崎方式の「国際英語教本」も活用しました。

<2次試験>
普段チェックしているニュースで気になるものを保存していたので、その概略をイシューごとにWORDに打ち変えていってまとめました。凝った表現がされているものは一般的な表現に直しました。分からなければ辞書や検索で調べました。あくまでも聞かれて答えるのではなく自分から発信できる為です。これで知識と表現力が付いていったと思います。実際の面接でも自分の方から会話を展開できる場面もありましたので良かったです。さらに自分の得意分野があると有利だと思います。

<反省点>
1次試験は予め時間配分を決めていましたが、エッセイの時間がぎりぎりで焦ってしまいました。折角いい構想が浮かんだのに少し残念でした。
2次試験は知らないことを聞かれる不安から、気が付けば前日の夜中まで調べものをしていました。試験当日の朝に自宅と行きの電車の中で実際のやり取りを想定をして練習しましたが、これをもっと早くから行うべきでした。実際の試験で話題になったのは普段ニュースでチェックしているものだけでした。又、「国連は何ができるか、日本はどうすべきか」など、国連や日本を主語にした質問が多かったので、その点でもう少し準備をすべきでした。

自分を成長させてくれる大変楽しいテストでした。皆様が合格されますことをお祈りしております。

半明 結貴さん [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » オランダ
学校名 » 頌栄女子学院高等学校

この体験談が今後受験される方のお役に立てればと思います。

【一次試験対策】

知識問題は『わかりやすい国連の活動と世界』を3回読んで準備しました。1回目は (1)理解しにくい箇所、(2)年号などが多くて覚えにくい箇所、に分けながら読みました。(1)は1週間前、(2)は試験2日前ぐらいから勉強しました。読解問題のためには日頃から20世紀以前の純文学などから一段落を抜き出し、理解できるまで読みました。国連英検に出題される文章はこれらに比べればわかりやすいので、試験で焦らずに解くことができました。作文は過去問題集の模範解答を読んで準備しました。個人的に知恵熱が出やすいので、当日は冷たい飲み物を持参しました。

【二次試験対策】

私は面接になると基礎的な単語が思い浮かばなくなるので、日本の高校レベルの『大学入試英語頻出問題総演習』や『キクタンAdvanced6000』などを試験前にしっかり復習しました。時事の知識は興味があった中東やヨーロッパだけではなく、アフリカや東・東南アジアなどについても記事を読んで得ました。難しい地名や人名の発音も確認しました。面接前のアンケートに自分の関心について回答する欄がありますが、私はここに第一次世界大戦中のイギリスの三枚舌外交と現在の中東情勢の関係について書きました。面接ではこの事について議論でき、それから本も紹介して頂いてとても勉強になりました。面接をただの試験と捉えずに新しい知識や視点を得る機会として構えるべきだと思いました。当日、自分の前の受験者の試験内容が聞こえますが、同じ質問はほとんどされません。耳に全神経を集中させるよりぼんやりしてリラックスすることをお勧めします。

試験は大変でしたが、その後のご飯は格別だったので頑張ってよかったです。

本谷 嶺奈 さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 980点
留学経験 » 小学1年生から8年間アメリカに滞在
学校名 » 渋谷教育学園幕張高等学校

この度は、国連英検特A級に合格する事ができた事を、大変嬉しく思っています。

受験しようと思ったきっかけは、アメリカから日本に帰国した後、アメリカとは異なる新鮮な視点からニュースを見ることによって、国際事情に今まで以上に興味を持ったからです。日本に帰国して、英語力が衰えていく事も感じていましたので、自分の力を試してみたい気持ちもありました。

帰国直後の中学三年生の時に特A級を受けた結果、惜しくも後3点で一次試験を落ちてしまいました。その時は、指定図書の『わかりやすい国連の活動と世界』をざっくり読んで臨んだのですが、明らかに国連活動に対して知識不足でした。英語力だけでどうにかなるかもしれないという甘い考えがありましたが、見事に玉砕しました。

今回はその本を読むだけでなく、大事な箇所をハイライトするなど、本格的に知識を頭に入れる努力をしました。過去問題集も解く事によってより明確に問題の傾向が掴めました。試験を受けるまでの一ヶ月ほどは、通学中に携帯でBBCやCNN World Newsを読むなど、なるべく日常生活でも国際知識を蓄える努力をしました。特に二次試験ではそのような知識が活かせたので、非常に役に立ったと思います。国連英検のために勉強した結果、国際的な知識も大幅に増えた上、語彙力も伸ばす刺激も与えられたので本当に感謝しています。今後は試験勉強によって得られた知識を国際ボランティアなどの活動に行かせたらいいなと考えています。もし受験を考えている方がいらしたら、自分の国際的な知識を増やす絶好の機会だと思います。下準備をしっかりした上で、受験されることをおすすめします。

田村 育美さん 高知県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 925点、通訳案内士
留学経験 » 無

約ニ年半の挑戦でようやく特A級合格を手にしました。大変嬉しく思っています。

私は海外経験も全くなく、日常で英語を使用する機会もほぼ全くありません。ただ以前から語学に興味があり、父の勧めもあって国連英検特A級への挑戦を続けてきました。通算5回目の挑戦でやっと二次試験に合格できたのであまり参考にならないかもしれませんが、これまでの学習方法等についてコメントしたいと思います。

1回目(2014年度第1回)の一次試験は岡山で受けましたが、5点ほど足りず不合格でした。そこで国連英検に関する問題集を過去のものも遡ってたくさん解き、“UN NEWS CENTRE” の “Daily News” を毎日ダウンロードして読みました。この作業の中で国連がどのような問題を扱い、日々世界で何が起こっているのかについておぼろげながらも掴めたと思います。そして2回目(2014年度第2回)の挑戦では1次試験に合格でき、2次試験に挑んだものの、その1週間前に受けた通訳案内士試験の面接対策に気を取られてほとんど勉強せず、総合評価6点で落ちてしまいました。

3回目(2015年度第1回)への対策は前述の “Daily News” や英字新聞 “Japan Times On Sunday”、NHKのラジオ番組や二か国語ニュースを聴くなど情報収集に徹しましたが、その得た情報を自分の中でうまくまとめて面接官に伝えることができていませんでした。前回の面接よりは手応えがありましたが、総合評価7点で不合格でした。

4回目(2015年第2回)は一次試験免除で受けられる最後のチャンスだったので、普段は遠回りでも自力で対策するのですが、当時通っていた放送大学高知学習センターの英語セミナーに参加し、セミナー担当の米国人の先生のお宅で3度個人レッスンを受けました。これで面接は大丈夫だと思っていましたが、試験会場で緊張してしまい、面接官の冗舌な語り振りに圧倒され、質問の内容もろくに理解できずに総合評価5点で不合格でした。

もうこれで止めてしまおうかとも思いましたが、もう一回だけチャレンジしようと考え、もう一度一次試験の岡山から始めました。もう今回は「このニュースを絶対聞かなければならない」とか「英会話を普段からしていないと受からない」などとは考えず、その時その時で興味を持ったニュースや話題、家族との会話の中からヒントを見付け、面接に挑みました。試験会場は4度目、面接官は以前お会いしたことがあるお二人でしたが、もう一度新鮮な気持ちで挑み、和気あいあいとした雰囲気の中で会話を楽しみ、最後に面接官の方が手を振ってくれました。選挙・テロ・大気汚染・オリンピック・教育など話題は多岐に及びましたが、個人的には「国連がどうすべきか」についてあまり踏み込んだことが言えず心配でしたが、今回合格を頂けました。

海外経験もなく、高知の田舎に住んでいる私でも回数を踏めば特A級に合格できました。合格を目指す皆さんに私ができるアドバイスは、あまり方法や手段、機会の有無などにこだわらず、自分のできる範囲で世界の動きにアンテナを張って学習を続けることが合格につながるということです。長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

追伸 地方在住者のために、特A級の二次試験会場がもう少し多くあると受験しやすいと思います。

萬 日向子 さん [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 985点
留学経験 » 米国2年8ヶ月
職業 » 高校3年生

【はじめに】
こんにちは。先回の試験で国連英検特A級に合格しました。本当に、嬉しく思っています。私の体験記が少しでも皆さんの勉強のヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。

【一次試験対策】
CNN や Japan Times など、日本や世界の時事問題などすべて英語で吸収するようにしました。難しい単語や、イディオムは、その都度調べながらボキャブラリを増やしました。参考書や対策本ではなく、楽しく当たり前のように英語に触れていたことが、勉強が苦痛にならなかった理由かもしれません。

【二次試験対策】
同じく、時事問題で興味があるものなどを隅から隅まで読み、社会の様々な出来事に興味をもって知識として吸収していきました。やっぱり、楽しみながらがキーワードとなった気がします。

また、当たり前のことかもしれませんが、しっかりと礼節をもって試験官と向き合いました。それにより、心も落ち着きました。学ぶことが楽しい試験でした。ありがとうございました。

田中 貴紀さん 大阪府 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 990点
留学経験 » 無
職業 » 予備校講師

この度、国連英検特A級に合格でき、大変うれしく思います。受験のきっかけは、国連英検特A級が国内の英語の資格試験として最難関であり、自分の英語力を試してみたいと思ったこと、私自身がもともと理系出身であり、世界情勢に疎く、国際関係論の知識が不足しているため、この機会に自分の苦手分野を克服したいと考えたからです。他の多くの方が書かれているように、一次試験は英語力と最低限の国連の知識があれば突破できますが、二次試験となると、付け焼刃の知識では太刀打ちができません。日頃からテレビ・新聞・雑誌に目を通し、世界情勢に敏感でなければならず、世界の紛争に対し、日本は何ができるか、国連は何ができるか、また何をするべきなのか、積極的に考える姿勢が必要です。

具体的な対策としては、1次試験は指定テキストを使って、国連についての知識を覚えました。とにかく、仕事が忙しかったので、1次試験の段階から、2次試験を意識した勉強をしていました。ですので、私の場合は、1次試験と2次試験の勉強の区別はありません。日頃からNew York Times, Guardian、Washington Post、Timeの目ぼしい記事には目を通し、それについて自分なりの考えをまとめ、そのエッセイについて、1週間に一度、国際情勢に詳しいネイティブとディスカッションを行いました。その中で次第にヨーロッパの移民の問題や、中東の紛争が遠い世界で起きている他人事ではなく、身近な問題に思えるようになり、ディスカッションの際も、情熱的なアーギュメントができるようになりました。特に、移民の問題、アメリカ大統領選、Brexit、イスラム世界の宗教対立、中国の海洋進出、TPP、パリ協定、沖縄の米軍基地の問題については、何度も議論を行いました。

今回の合格は、国際人としてのスタートラインに過ぎません。確かに今となっては、自分の言いたいことを英語で表現できないということはまずありませんが、オバマ大統領の広島での名演説のような、美しく斬れる英語が自由自在に駆使できるわけではありません。私の英語学習もこれからが本番だと思っています。

最後に今回の試験にあたり、適切なアドバイスとサポートをしてくれたGraeme、Michael、Mathew、Ransomそして「スピーカーの温度を感じ、その温度を伝える」と通訳者として英語への向き合い方を教えてくれた広田先生に心から感謝を述べたいと思います。Thank you for your unyielding support!

山崎 昌男さん 神奈川県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検準1級
留学経験 » 無
職業 » 契約社員

これまで本欄の「合格体験記」はただ憧れの存在で、投稿の機会を与えられるとは夢にも思いませんでした。今回初めて1次試験、2次試験ストレート合格ができました。しかも2次試験では、評価項目自己最高点となりました。楽しみながら取り組んできたことのひとつの節目を迎えられたという思いです。海外留学はもとより、海外駐在の経験もない私のこの数年間の受験体験記となります。

<受験の動機〜現在>
勤務先の役員の呼びかけに触発されて、数年前に何年かけてでも「プロフェショナル」レベルの資格を取りたいと思いたち、A級を受験し始めました。そして、2012年、2014年、そして今回2016年第1回と3回目の資格取得とすることができました。

<1次試験>
2次試験対策とも共通しますが、常に「合格したい」を意識しながら、楽しみながら受験準備してきました。(ねじり鉢巻き式ではありませんでした)
具体的には、

  1. 英字新聞(購読しているThe Japan News、図書館でThe Japan Times)の特に社説、オピニオン欄の精読(朝日、読売、毎日、産経新聞も視点の違いを理解する上で参考になった)。分量の差はあれ年間通して読みました。やはり、紙の新聞の方が読む習慣化しやすいと思います。
  2. 3年前から継続している英語スピーチサークルでのスピーチ原稿作成、スピーチ(2回/月)
  3. 1次、2次試験とも1週間前に「わかりやすい国連の活動と世界」の精読
  4. UN Web TVで英語を聴く(今年は特によく聴いた)。国連での実際の討議を聴き、国連の活動を知ることができました。また、国際公用語としての実際の英語の使われ方の一端を知ることができました。マララさんの国連でのあの演説もWeb TVで偶然聴くことができました。

問題集としては、「2011全国大学入試問題正解」をほぼ1年かけて1冊やり通しました。これだけです。読解問題のトピックスに興味を持ち、楽しみながら取り組みました。

一貫してやってきたことは、紙の辞書(アドバンストフェイバリット英和辞典、ジーニアス英和辞典、Oxford Advanced Learners' Dictionary) を1冊持ち歩き、引くごとに赤でマーキングしました。赤マークが努力の証になりました。みなさん体験記で強調していられるように、語彙力に自信がないと合格は難しいというのが国連英検A級です。単語集はいっさい使いませんでした。英文をたくさん読み文脈の中での単語の意味(ニュアンス)を理解し、覚えるという考えです。それをもとにマイ辞書を作ることは大変意味があると思いますがやれていません。1次試験のハイライトは本格的(A4 1枚びっしり)なエッセイライティングです。毎回どんなテーマが出題されるか気に留めながらニュースに触れていました。2次試験含めて発信型の英語試験で、それが魅力です。

<2次試験>
1次試験にパスしながら、3回連続で不合格になった苦い経験があり、反省の意味も含めてやってきたことを述べます。前回と今回の総合点は変わらず8点(10点満点)でしたが、7評価項目中4項目で9点(前回にはなし)、確実にアップしてきました。最終目標の総合評価9点に近づきました。これに至る失敗を振り返ると、実力不足による緊張のせいか知識がありながら質問に対する答えを簡単に済ませてしまい、実力を発揮できなかったという悔しいこともありました。このことから、面接試験では、(ふつうの会話と違い、話を誘導してくれないという前提で)1テーマに3分間話し続けられる程度の深みのある知識が必要だと思います。英語のスピーキングの訓練の場として、英語スピーチサークルでの気の置けない仲間との活動は、独学では気づけない「樂習の場」となりましたし、なっています。よき勉強仲間を持つことも腰を据えての受験勉強に欠かせないと思います。

<私にとっての国連英検の存在と今後>
国連英検A級毎年合格を目標にしてきて数年、おかげで視野が広がりました。英字新聞の読み方が明らかに変わりました。それまで、国内トッピクス中心だったのが、海外トッピクスにまで目を通すようになり、世界の動きが理解できるようになりました。これが他の英語試験との違いで、国連英検の存在意義だと思います。2013年第一回の合格体験記で、奥谷響子さんが特A級の合格体験記で、たとえ英語が完璧でも国際常識に関心が薄く、知識がなくてはその英語力はあまり意味がないことを高校2年生の国際交流の場で痛感させられたと述べていられます。まったく同感です。

昨年定年退職後、契約社員として勤務の傍ら、念願だった塾の講師になり、主に高校生の英語学習のアドバイスをしています。知りたい内容、興味あることを英語で学ぶことが楽しめたら、間違いなくグローバルな見方ができるようになり、異文化コミュニケーションができるようになり、豊かな人生が待っていると伝えていきたいです。

鳥飼玖美子さん(最近まで大学教授で、NHKニュースで英会話講師)が最近の著書「本物の英語力」(講談社現代新書)の中で、「英語に限らず、言語は生涯かけて学ぶもの」、「英語を学ぶことは、人生を学ぶこと」と述べています。まさに同感です。私も“Teaching is learning”, “Teaching is learning twice.” を実感しています。生涯の学びの中心にいつも英語をおいておきたいです。

金子 珠里亜さん [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » 中東、アメリカ合衆国(通算7年5ヶ月)
学校名 » お茶の水女子大学附属中学校

【はじめに】
国際人への第1歩が踏み出せたこと嬉しく思います。以下、A級を受検される皆さんのお力になれば幸いです。

【動機】
学校の教育目標「自主自律の精神を持ち、広い視野に立って判断し行動する力」を身につけ、国際社会で活かせる私に成長するため。

【1次試験対策】
指定テキスト「わかりやすい国連の活動と世界」を読み、「2013 年度国連英検特 A 級・A 級過去問題集」を解く。

【2次試験対策】
社会科の佐々木先生に歴史と時事問題を学び知識を深め、朝日中高生新聞に目を通し世界の中の私を意識して考えをまとめる。CNN Student News を見て両親や姉と討論し、グローバルな視野を育てる。

【最後に】
A 級初回合格を励みに受験に専念、高校生になったら特 A と模擬国連に挑戦、真の国際人へのパスポートを手に入れるため精進します。

大田 怜子アンさん [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » 2歳頃から9歳半まで約7年半を米国で過ごす。

私は2歳頃から父の仕事でアメリカに住み、現地校にに通い、小学1年からはボストン日本語補習校にも通い始めました。

小さい頃から両親が英語と日本語でよく絵本を読んでくれ、家庭では母が日本語を教えてくれました。

小学3年の時に日本に帰国し、公立小学校、中学と通いましたが、中学に上がるまでにすでに英検1級取得していたため、中1の英語の先生が国連英検の受験を勧めてくれました。

普段の英語の授業は課題を終えたら、自分で準備した課題をしていました。その時に国連英検の参考書も勉強しました。

一次試験では事前に国連についての調べ学習をしました。また日本に帰国してからも、普段から英語での読書やニュースをよく読んでいました。試験はそれほど難しくなく時間を持て余すほど、退出時間までが長く感じました。

二次試験では、アメリカ人試験監督と政治や米国選挙の話をしました。面接では自分の考えや意見を表現できるので、私が好きな分野で緊張せずにできました。私はまだ14歳で専門分野はありませんが、 国連英検の受験準備を通して、国連の働きや活動を学ぶことができました。

2016年の夏に国連英検A級の合格してから、私は米国で高校進学をすることに決めました。現在、米国で高校生活を送っていますが、5,6年ブランクがあるにも関わらず、授業にも無理なくついていくことができました。英語での読書、国連英検の勉強、インターネット等、様々な方法で英語環境を日本にいても続けることができます。

受験する方も日々英語環境の中に身を置いて、学習していくといいと思います。
受験頑張って下さい。

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