保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 985点 留学経験 » アメリカ10年間(大学入学~博士号取得、化学専攻) 職業 » 製造業 研究職 |
【はじめに】
この度は国連英検特A級に合格することができ、大変嬉しく思っております。この体験記が、これから国連英検特A級に挑戦しようと思っている方々の参考になれば幸いです。
【受験動機】
私は日本生まれであり、両親も日本人ですが、地元の高校を卒業後すぐにアメリカの大学に入学し、博士号を取得するまで10年ほどアメリカに住んでおりました。博士号取得後は、日本に帰国し製造業の研究員として勤務しております。アメリカでの生活が長かったため、「英語力」に関しては揺るぎない絶対の自信はあったものの、自分の専門分野は化学のため、正直なところ、化学以外のことに関しては恥ずかしいほど無知でありました。たまたま、インターネットで英語関連の資格に関して調べていたとき、国連英検の存在を知りました。国連英検は「英語力」+「国際情勢に関する知識」を問うという英語の試験としては独特なものですが、これは自分の得意の英語力にさらに磨きをかけ、自分の弱点である国際的な知識も身に付ける絶好の機会だと思い、受験を決心しました。
【試験対策】
<一次試験>
国連の知識については「わかりやすい国連の活動と世界」を熟読いたしました。お勧めの方法は、過去問でどんな問題が出題されているかを確認してから、どういった要領で勉強すべきか(何を覚えるべきか)を明確にしてから熟読することです。「いつ」、「だれ(どの国)が」、「どこで」、「何を」を意識して、ノートやエクセル等に整理しておくと効率が良いと思います。
読解・文法・空所補充問題対策には下記の書籍を使用しました。私の場合、特に苦手なところは無かったため、すべての項目をまんべんなく勉強しました。単語力に関しては、実用英語検定1級レベルの英単語をすべて網羅できていれば、下記の英単語集の専門的な用語のみをチェックしておくだけで大丈夫だと思います。ある程度慣れたあと、時間を意識して過去問を解いて、実際の試験での時間配分を決めました。私の場合、読解・文法・空所補充は100分以内を目処にしました。また、試験直前の仕上げとしては、試験の前日に最新の過去問を本番の試験と同じ時間制限内で解き、本番での時間感覚を再確認しておきました。
エッセーについては、過去問を見て10通り程度のパターンを準備しておきました。環境問題、中東情勢、EU圏での難民問題、女性の人権問題、アフリカの人種・部族問題などについて、主にインターネットで調べ、国連の活動と周辺国の方針を絡めて小論文にしておきました。この準備のおかげで、本番の試験でも事前に準備していた小論文を少し書き換える程度で済みました。このパートは決して簡単ではありませんが、しっかりと前もって準備をしておけば、大崩れせずに乗り越えられるはずです。また、このパートでの準備がそのまま二次試験対策につながるので、時間を惜しまず取り組むべきだと思います。
<二次試験>
二次試験に関して一番不安だったことは、今回が初受験であったことに加え、二次試験用の対策本が存在しないため、自分で何を勉強するかを決めることからのスタートだったことです。
まずは一次試験のエッセー対策で準備した小論文を再度読み、それについて質問された場合を想定し、回答を考えておきました(ある問題に対し、日本はどうするべきか、自分だったらどうするべきか等)。また、最新のニュースについても、Japan TimesもしくはCNNを毎日必ず読んでチェックしておきました。背景が分からないニュースがあれば、背景をインターネットで調べ、分かるようにしておきました。また、「国連英検の土佐犬さん」のブログも参考にし、面接に対する心の準備を整えておきました。
試験当日は私の得意分野の環境問題から質疑が始まりました。その後、シリア問題、難民問題に話題が移りましたが、上記の対策のおかげでなんとか切り抜けることができました。
【最後に】
国連英検特A級に合格したからといって、国際情勢の専門家になった訳ではありませんが、ここ最近は世界の主要ニュースを見ているとその大半の背景が分かるようになったので、自然にニュースに興味も湧いてきます。僅か半年足らずの勉強でしたが、試験対策を始めた当初の自分と比較すると、非常に大きく成長できたと実感しております。
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Lifelong learning の一環として
定年退職を機に、Lifelong learning の一環として、日本および世界の事情を今一度よく考えてみたいと思いました。そこで学生時代に戻ったつもりで、まず手段の一つとして用いる自分の英語力がどのようなものであるのかを知り、その進み具合を判断する指標の一つとして、いくつかの英語の試験を選んで受けることにしました。
いくつかの異なる試験を選んだもう一つの理由は、それぞれの試験の難易度や目的あるいはその対象が異なるといったこともありますが、いろいろな国の社会事情や心理要因を外国語と教育を一つの例にして自分なりに考えてみたいということにも関連しています。この3年ほどの間、月に二度ぐらいの割合で、東京近郊で開催される主として英語教育に関連したシンポジウム、研究会、セミナーに参加してきました。自分が歩んで来た道とは異なる分野の専門家や先生の話しを直接見聞きすることは非常に参考になります。米英欧だけでなくアジア各地のいろいろな国の先生方の話しを聞くことも、より興味を深くさせてくれます。また、会場としていろいろな大学で開催されることも多く、街角ウォッチングを含め、キャンパス内を歩いているだけでも得られるものが少なからずあります。最近は、偶然知った国連大学で開かれるセミナーにもいくつか参加するようになりました。もっと早く知っておればと思うことも数多くあります。
さて、国連英検の一次筆記試験については何度も経験しましたが、二次の面接試験は今回が初めてでした。二次試験の面接を一度で合格できたことはうれしくもありますが、経験というためには少なすぎるという気持ちもあります。これを機に、次の目標に繋げたいと思っています。
以下、わたしが国連英検受験のために採ったいくつかの方法を参考までに記しておきます。
一次筆記試験
一次筆記試験の準備として最も役に立ったのは、なんといっても最近継続的に発行されるようになり、試験の現状をよく反映している「国連英検過去問題集 (2012, 2013・2014年実施分)」です。また、「国連英検特A級・A級対策」、「上級時事英文法」なども利用しました。
試験前1ヶ月ぐらいからは、過去問の問1の部分を中心に「わかりやすい国連の活動と世界」を反芻するようにしました。問1以外の問題については、上記の過去問題集を使って試験の時の時間配分に気をつけるということに主眼をおきました。実際に採った方法は、試験開始に当たって、1)まずエッセイ問題を見て、思いついたキーワードを数個メモするだけに留め、その時点では深く考えない。次に、2)問1から始め、問2を後に回して問3から問8までを順番に1時間で解くようにする。そして、3)試験時間の真ん中で一息し、残りの1時間は、問2を20分で解き終え、エッセイに40分を当てる、という時間配分を心がけるようにしました。エッセイについては、次の面接の項で記すような情報入手の過程において、何が本当らしいのかといったことを普段から観察し考え、そのことをエッセイにするという方針をとり、実際に書く時には「つながり」と「まとまり」を意識して書き進めるようにしました。
二次面接試験
面接のために特別に準備したものはありませんでしたが、普段から種々のポドキャストを利用してオーディオブック代わりにしています。例えば、国連英検の二次試験用にも役立つと思われるUN Radio, VOA, NPR News/Science, The Economistなどもmp3プレーヤーにダウンロードし、日課のように更新して聞いています。面接では直接話題にはなりませんでしたが、UN 17 SDGsなどもmp3に音声化して何度か聞きました。普段は話すことも殆どないため、上記以外のポドキャストについても、適当なものについては時折一部分をシャドウイングしたり、ウェブサイト上で、幾つかの記事を選んで音読してみることなどを心がけています。情報の入手の過程では、自分の判断も含めて、どこかでなんらかのバイアスがかかっている可能性があるということについては特に留意しました。これらの過程は、二次面接試験ばかりでなく一次筆記試験のエッセイを書くときにも利用することを意図しました。
実際の面接試験で話題となったトピックとそのキーワードは、「TPPと日本」、「杉原千畝大使について」、「アジアのリーダーと日本」、「難民問題と日本の国際化」、「安保理理事国と日本の役割」、「国連と民主主義」などでした。
今後の目標
3年前に立てた目標をさらに一段掘り下げることだと思っています。“Education is one of the UN 17 SDGs: opportunity for lifelong learning for all.”
若い方が国連英検を受けて合格しているのを見ることは非常に楽しみで、頼もしい限りと感じています。自分のモーチベーションを維持することにも役立っています。いろいろな分野における現役の方はもとより、一人でも多くの学生さんが国連英検に合格してくださることを期待しています。
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一次試験は一回で、2次試験は二回で合格しました。このような難度の高い試験の合格通知をいただけて大変光栄に思っております。
【受験のメリット】
国連で2年働けるJPOの出願に使えるというのもありますが、この試験の一番のメリットはやはり、世界情勢に詳しくなりそれを英語で発信することができるようになるということだと思います。
私自身ずっと理系だったので受験を考えるまではまったくそのような素養がなかったのですが、この試験で世界の見方や考え方がとても鍛えられたと感じます。そういう意味ではこの試験はどこに出ても恥ずかしくない真の国際人となるためのファーストステップと位置づけることができると思います。
【一次試験対策】
そうは言っても一次試験ではほとんど世界情勢の知識は問われないため、純粋な英語の試験として対策することができます。
唯一国連の知識が問われる第1問では必ず指定図書の『わかりやすい国連の活動と世界』を使って勉強するべきだと思います。単に国連の知識が問われるだけでなく、この本の文章がそのまま抜き出され穴埋めにされているので、文章の流れや音の響きで覚えていった方が本番で回答しやすいです。
他の選択式の問題ではとにかく時間がないため、純粋な読解問題である第2問を除き、ほぼ選択肢や空欄前後のみで答えていく必要があります。
そこで必要になってくるのが語彙力で、特に類語とコロケーションの知識が大変有用です。そのために私はベレ出版の『英検一級単語大特訓』というテキストを使いました。
小論文では過去問を20回分くらい見て、平和系、環境系、政治系、その他の四つのトピックに分け、それぞれのトピックに関わる国連機関を挙げられるようにしておき、コンクルージョンでは「~とこのように色々な組織があるが、最近の社会問題は相互的なのでどこかの国の利益だけを考えるのではなく、全体として取り組まなくてはいけない」のような当たり障りのないことを添えるように準備しました。
【二次試験対策】
英検などと違い試験の型がなく、ざっくばらんに面接官と話していくタイプなので対策らしい対策は打て 1ず、ただ幅広く見識を深めることが唯一の対策だと思います。
先にも述べたように私は高校のときから理系のクラスでまともに地理歴史の勉強をしたことがなかったので、まずそれらの知識からつけていきました。簡単な世界史のコンビニ本から始め、大学受験用の地理と世界史の参考書も読むようにしました。
ある程度下地が出来たところで世界情勢に関する本にシフトし、頭の中で英語で内容をまとめながら読むということをしました。
本は何冊も読みましたが以下におすすめを挙げます。
・池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題』(角川新書)
二次面接まで全然時間がないのならこの一冊を熟読し、自分なりに調べたことや意見を肉付けしていくのが効率的。
・北岡伸一『国連の政治力学』(中公新書)
実際に働いていた人なので国連での仕事ぶりが生き生きと描かれており、国連そのものに対する問題にも多く意見を述べている。英作文にも。
・茂木誠『世界史で学べ!地政学』(祥伝社)
マッキンダーの地政学をわかりやすく解説。地球儀を片手に読めば世界の見方が変わる。ところどころ著者の右寄りな主観が入っているがムシ。
・古市憲寿『保育園義務教育化』(小学館)
少子化問題や女性の社会進出など本書で扱う問題は多岐にわたる。海外との比較も多いので二次面接に役立つ。なにより文章が面白い。
・newsweek
記事がどれも面白い。私はkindle派なので日本語だったが紙でも気にならなければ英語版があるのでそちらがおすすめ。
また平行してネットにあがっているニュースはよく見るようにしていました。使ったサイトはCNNやBBCなどの有名どころです。
なんにせよ日頃から本を読み、授業中は携帯でCNNを閲覧し(先生ごめんね)、問題意識を持ち続けることが大事だと思います。
また、地球の反対側のニュースでも、それが日本とどう関わるのか、日本はどう協力できるのかを意識して読むといいと思います。
【おわりに】
長くなってしまいました。国連英検は視野を外に向けさせてくれる大変有意義な試験だと思います。受験を考えるまでは英語は教科のひとつでしたが、いまは世界を考える道具になりました。勉強を始めた1年前には思いもよらなかったことです。皆様の、特に同じような理系学生の検討を心から祈ってます。
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1.受験の動機
この試験を受けるための学習を通して、「自分の考えを論理的に書く力がつけられる」「語彙力の強化が図れる」「国際情勢についての理解が深められる」と考え、受験を決めました。
2.試験対策
(1)1次試験
次に挙げることを日常の英語学習に追加しました。日頃読んでいる英字新聞と『TIME』については、特に国際情勢についての記事を丁寧に読むようにしました。
① 『国連英検過去問題集』(メディアイランド)、『国連英検特A級・A級対策』(三修社)の活用
まず一通り問題を解き、試験の内容と傾向を把握し、自分の課題を確認しました。間違えた問題は、時間をおいてできるまで何度もやり直しました。直前には、『国連英検過去問題集』の問題をⅠからⅨまで通して解き、解く順番と時間配分を決めていきました。まずⅢからⅧまでを解き、その後にⅡの読み取りの問題、Ⅸのエッセイライティング、Ⅰの国連についての問題の順に解くことにしました。これは、ある程度調子が出てきたところでⅡの読み取りの問題をやりたかったからです。時間配分は、ⅢからⅧまでを50分、Ⅱを30分、Ⅸを30分、Ⅰを10分と決めました。
② 語彙力強化
この試験のポイントは語彙力にあると考え、その強化を図るために、『国連英検過去問題集』で間違えた語を確実に覚えるようにしました。さらに、『10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング』(植田一三著、ベレ出版)を使い、全体的なレベルアップを図りました。また、受験後も継続するつもりで、“Word Power Made Easy”(Norman Lewis著、Anchor Books)にも取り組み始めました。この本には、語彙力をつけることの意義や効果的な語彙増強法(個人的にはこの方法が理想だと思っています)などが書かれています。随所に著者の励ましの言葉があり、やる気を維持できます。
③ エッセイライティング練習
『国連英検特A級・A級対策』の「エッセイライティング問題」に書かれている出題と採点のポイント、学習法、対策、解答例とその解説を参考にしました。併せて『ネイティヴ並みの「英語の書き方」がわかる本』(三浦順治著、創拓社出版)も読みました。この本は、ミネソタ州立大学の客員教授であった著者が、日本人の書く英文を分析した結果を基に、説得力のある英文を書くための方法を解き明かしたものです。その上で、過去に出題されたテーマについて一通り書いてみました。しかし、いざ書き始めてみると手が止まってしまうことがありました。これは英文の書き方の問題ではなく、知識不足によるものでしたので、『わかりやすい国連の活動と世界』(三修社)や国連のホームページなどで必要な知識を補うことで解決を図りました。普段、文字を書く機会が少ないため、書くことには思った以上に時間がかかることがわかりました。筆記体で書くほうが速く書けますが、読みやすい答案を書くにはきちんとブロック体で書く必要があると考え、速く正確に書く練習をしました。エッセイライティングに十分な時間を確保することは試験の出来を左右する重要なポイントです。
(2)2次試験
① 国際情勢について自分の意見をもつこと
国連のホームページは、現在世界で起きていることに対する国連の取組を理解するのに役立ちました。特に“UN RADIO”では、関係者の生の声を聞くこともできるので、問題の重要性が伝わってきます。当事者の窮状に思いを寄せることによって、自分なりの解決策を考えるようになりました。
② 国際情勢について意見交換をすること
私の場合、身近にいるALTと国際情勢について意見交換をすることで、新たな視点を得たり、問題の核心に迫ったりすることができました。しかし、必ずしも英語で行う必要はなく、国際情勢に関心のある日本人との議論でも、同様の成果は期待できると思います。
③ 面接シートの記入を工夫すること
『国連英検特A級・A級対策』についていた面接シートをコピーしたものに予め記入しておき、当日は配布された面接シートに書き写しました。面接シートは冒頭で使われるので、自分が聞いてほしいことを具体的に書いておき、聞かれたときにすらすら答えられるように何度も練習しておくとよいでしょう。
3.試験を終えて
1次試験は、予定どおりの順番と時間配分で解くことができました。ただ、エッセイライティングでは、アウトラインを考えるのに時間がかり、書く時間が少なくなってしまったので、さまざまなテーマを設定し、アウトラインを短時間で作る練習もしておくべきでした。
2次試験では、自己紹介、受験動機に続き、面接シートの記述について質問されました。練習どおりに答えることができ、その後も落ち着いて受けることができました。受験動機の中で、関心のある国際情勢をいくつか挙げたのですが、そのことについての質問もあったので、話したい話題を受験動機に入れておいてよかったと思いました。国際情勢についての質問は、難民問題、国際テロの問題と東京オリンピックでのテロ対策、北朝鮮問題などでした。現在起きている問題について知識をもつだけでなく、自分の考えをもち、意見を言えるように準備しておくことが大切です。
国連英検に合格できましたが、語彙力強化とエッセイライティングには、今も継続して取り組んでいます。また、最近読んだ『「英語が話せない、海外居住経験なしのエンジニア」だった私が、定年後に同時通訳者になれた理由』(田代真一郎著、ディスカヴァー携書)からは大いに刺激を受け、同書で紹介されている本を使って、英文法を勉強し直しています。他にも何にどう取り組むと、どんな力がつくのかが具体的に書かれているので、英語学習者にはお勧めの一冊です。
私には将来「小さな英語塾」を持つという夢があります。今回の合格で、夢に一歩近づけたように感じられます。今後も、課題を克服する過程を楽しみながら努力を続けていきます。
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【はじめに】
国連英検の特徴は、国際政治経済に重点をおいた専門用語、国連知識、国際情勢に対する理解なのでこれらを重点的に学習すれば問題ないかと思います。使用したテキストは以下の通りです:
まず単語についてですが、ほぼ同じ意味の単語でも英語では紛らわしいほどに何通りか表現があります。上に記した英単語テキストは類義語がまとまっているので使い勝手の良いテキストのように思います。また専門用語は限られているので日頃ニュースに触れることが大切です。
国連知識に関しては、指定テキストの範囲内で問われるのでテキストを読み込めば問題ありません。
国際情勢に関しては“The Economist”を購読しました。国際関連のニュース確認を習慣にすることが大事ですので、無闇に何種類もの雑誌やサイトを閲覧するより良質な情報源を一つに定めて定期的にチェックする方が負担が少なくて良いように思います。
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私は国連で働くことを小さい頃から夢見ていました。その想いを糧に、熱心に勉強に取り組むことが出来ました。
(1次試験対策)
もともと、国連に興味があったため、知識には自信がありましたが、試験対策として『Today’s Guide to the United Nations』を熟読しました。この本は国連英検を受けるのによく使われる参考書です。ここで点数を落とさないのが大切だと思います。また、過去問などを徹底的に解き、最初の大問の4つでミスをあまりしないように心がけました。その理由としては、後半の問題は主に語彙力が問われるものであり、非常に難しいからです。なるべく前半は落とさず、後半でミスをしてもある程度カバーできるようにしました。
(2次試験対策)
国際情勢に関心があるため、日頃からニュースやPodcastを聞いたりしていました。また、あらゆる分野の本や論文を読み、アイデアや意見をしっかり持てるように訓練しました。そんなことから、Contemporary Issuesなど、社会的問題について質問される2次試験には自信がありました。その上、自分の得意分野を作り、得意分野をうまく会話に盛り込むのを心がけました。この対策が良かったのか、インタビューでは良い評価を得ることが出来ました。
(思ったこと)
今回の試験を通じて自分がいかに、まだ未熟であるかを思い知りました。幸運にも、試験に合格させていただきましたが、専門的なボキャブや、ディープな思考はまだまだ足りません。これからも夢に向かって一生懸命頑張っていきます。
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国連英検を受験しようと思いたったのは昨年(2015年)の春でしたが、書店で過去問題集の長文問題を読んでいて内容に高い時事性があって読み物として楽しめたことがきっかけでした。この楽しさが他の英語資格試験と異なり、大きな魅力になりました。また、ここ数年目まぐるしく展開する国内外の政治事件/社会事件をニュース番組で傍観するだけでなく、それらについて自分なりの考えと意見を固めてみたいと常々感じていたこともあって、国連英検の勉強をその踏み台にしようという目的で始めました。
従って、一次試験のうち国連組織等の基礎知識や難解な単語及び文法の勉強は、国連憲章の暗記とテキスト(「わかりやすい国連の活動と世界」)及び過去問題集を数回振り返る程度にとどめ、深入りしませんでした。(本番試験での結果は7割程度のスコアでした。) 他方で、一次試験の長文問題と作文、及び二次試験の面接にはっきりと重点を置き、国連活動の背景となっている様々な話題を理解して評価し批判する力自体をまず養うことに集中して時間を割くことにしました。これに当たっては英語にこだわらず、また一般のニュース番組や雑誌等よりも、以下のようなソースを積極的に利用しました。
① 放送大学講座のテキストとテレビ視聴:特に高橋和夫教授の「世界の中の日本」と「現代の国際政治」の講座は現実の政治に照らしつつ国連の諸課題と諸活動(とその限界)を理解するのに大変役立ちました。例えば、気象変動、高齢化社会、教育政策等が各国の実例で持つ政治的な意味合いについて目から鱗が落ちるような視点を与えてくれました。また、林敏彦教授の「Political Economy of Japan」講座は英語での講義ですので言い回しも参考になりました。
② 大学での政治問題関連の公開講座やセミナー:国連大学(主に英語)・早稲田大学・成蹊大学等の教授陣やゲスト専門家らによる一般または学生向け無料講座等。トピックの中に現在進行中の国際的事件への言及があり、歴史的/地政学的/文化的考察にも丹念に触れられますので批判的な視点の形成に役立ちました。開催日は各大学のホームページで探せます。
③ 民放TBSテレビの「ひるおび!」(月~金):12時過ぎから出演する学識者や評論家のレベルが概して高く、日々の政治/社会事件へのコメントはさながら凝縮された時事討論会になっており、分かりやすくテンポのいい説明フリップとともに大変充実しています。国内案件だけでなく、イスラム社会・難民・中国・フランス内のテロ、といった国際問題についても多くのユニークな視点が得られました。
④ 民放TokyoMXテレビ(093チャンネル)の「HARDtalk」(平日):朝6時半から25分間。BBC製作の一対一のインタヴュー番組。質問者(Stephen Sackur氏ら)の突っ込みが詳細かつ容赦なく、反論に窮する著名な政治家等の返答から政治姿勢の錯綜状態も垣間見られ、議論の仕方の良い手本として役立ちました。二ヶ国語放送で、画面に出る英文スクリプトを見ながら英語での視聴が出来るので助かります。
以上どれも「急がば回れ」的な勉強方法だとはいえ、概説的な専門書や断片的な時事解説を読むよりもずっと私の頭に入り易かったようです。これらに数カ月集中して取組んだ結果、普通のニュース報道や報道特集では物足りなく感じるほど深みのある視点が習得出来ましたので、それらを自分なりの平易な英語に表現し直して試験対策としました。加えて、作文では国連憲章からの引用を混ぜ合わせ、面接では自分の立場と賛否を先に簡潔に述べることによって、いっぱしの論戦を張れた気分になりました。結局、長文・作文・面接はいずれも9割以上のスコアでしたので、出題の意図・論旨を適切に把握してこちらの主張を伝えられたという達成感があります。話題の理解が確実であれば、読むにしても論じるにしても高度な英語力は必須でないと言えましょうか。
二次試験直前には仕上げとして、国連の17 SDGs(Sustainable Development Goals)が記載された昨年9月のAgenda(”Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development”)を声に出して読み込みました。
やや変則的になりましたが、このような世界的課題について問う国連英検ならではの勉強方法もありますということで御紹介いたしました。
保有資格 » 実用英検1級、TOEFL 116点 留学経験 » 米国ニューヨーク通算10年間滞在 学校名 » 東京学芸大学附属高校3年 |
この度、特A級の合格をいただけたことを心から嬉しく思います。
筆記試験の対策としては、まずは指定テキストを隅から隅まで熟読しました。読み込めばとれるだろう知識問題で点を落とすのは勿体ないので、テキストを3周し、知識のインプットを徹底しました。長文読解は、難易度の高い単語が問われるものが多いので、日頃からBBCの長めの記事を読み、わからない単語を逐一引く作業を行いました。難しい単語を覚えることは自信にもつながりますし、積極的にエッセイ等で用いて自分でも文章内で使えるように意識しました。
面接対策としては、BBCで毎月のバックナンバーを調べて、2015年の国際情勢の総復習をしました。大学受験を控えていたため、毎日思う存分ニュースに触れることができなかったうえでの最終策なので、本来ならば毎日時事に触れることがベストです。国際情勢の内容を知っているだけでは国連英検特A級の面接には太刀打ちできません。それについて自分はどう考えるか、国連はどう関わるべきか、日本はどうするべきか、などを念頭に置きながらインプットすると、面接での質問にも備えられると思います。また、大学受験の勉強として世界史をかなりやりこんでいたこともとてもためになりました。世界史の知識を活かして、現代の時事問題の歴史的背景を意識することができたので、より理解が深まったと感じました。
特A級の合格を一つの自信として、勉強に励みます。これから国連英検を受験される皆さん、楽しんで勉強してください。応援しています。
保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 905 留学経験 » 英国/仏国/米国 計8年(3歳〜11歳) 学校名 » 東京学芸大学附属国際中等教育学校2年 |
この度、国連英検A級に合格することができてとても嬉しいです。
私が国連英検を受けようと思ったきっかけは、毎朝の習慣になっている英語の音読です。初めは物語を読んでいましたが、違うジャンルも読んでみたいなと思っていた時に、母に次はこれを読んでみたら?と渡されたのが英文の国連憲章のコピーでした。私は、同じ文章の音読を続けていると知らないうちに暗記してしまうことをそれまでの経験で知っていました。そこで、音読しながら国連憲章を覚えられたら一石二鳥だという気持ちで国連憲章を読み始めたことから国連活動に少しずつ興味を持ちました。
1次試験対策:
受験を決めてからは「わかりやすい国連の活動と世界」を朝の音読に当て、国連に関する基礎知識を身につけるよう心がけました。また通学時の電車やバスの中は「国連英検特A・A級対策」の問題を解く時間に当てました。正答できなかった問題には印を付けておいて後日解きなおしました。語彙力と読解力を付けるためにNew York Timesの記事を読んで、知らない単語は単語帳にまとめて覚えました。エッセイに関しては、国際情勢に関係のあるトピックを思いつく限り想定し、それぞれのトピックについて、エッセイを書く場合に必要なキーワードを調べ、短いエッセイをいくつも書く練習をしました。
2次試験対策:
学校の期末試験の時期と重なってしまい、どちらも中途半端になってしまうことが不安で、一時は今回の2次試験は諦めかけました。けれど、できる範囲内で準備してみようと思い直し、一日30分だけは国連英検の勉強に集中しようと決めてBBC World NewsやUN News Centreを見て世界情勢を把握するように努めました。私の学校では日常的に英語の授業で世界情勢について話し合ったりディベートをしたりしているので、国連活動に関連した情報に触れる機会が多いことも幸いしました。
実際の面接試験では、自分の興味のある分野についての質問には日頃から考えている意見をはっきりと述べられたと思います。
今後は特A級を目指していっそう努力していきたいと思います。
保有資格 » 実用英検1級 留学経験 » 米国通算7年 学校名 » 慶應義塾湘南藤沢中等部1年 |
この度は、国連英検A級に合格することができ、大変嬉しく思います。勉強をしているときに気をつけていたことや今回の受験のために何をしたかということを以下に書きました。
<一次試験>
普段は学校の授業と部活があるので、国連英検のための勉強時間を作ることはなかなかできませんでした。そのため、週末に時間を見つけて、CNN Student NewsやUN News Centreを読みました。これにより、時事問題に対応できたように思います。私はリーディングや並べ替えが割と得意ですが、自分が得意な分野を一つか二つ作っておくと有利だと思います。過去問は「国連英検過去問題集」を試験直前に一冊解きました。間違えた問題は解説を読み、なぜ間違えたのか理由を調べるようにしました。苦手な部分も理由をはっきりさせることで点数を上げることができたと思います。Essayは学校の授業や中学受験の際に練習を繰り返してきましたが、国際紛争などの問題は難しく、背景についても学習するように心がけました。
国連に関する知識は「わかりやすい国連の活動と世界」で勉強しましたが、当日の試験開始直前まで読みきるのにかかってしまいました。しかし、かえって記憶が薄れずに済んだのかもしれません。
<二次試験>
私はもともと話すことが大好きなので、どうやって自分の持っている情報を伝えるかということを考えました。自分で幾つか質問を作り、自問自答形式で練習したのが良かったように思います。時には携帯電話に撮った自分の話し方を見返して、解決策を書き留めておきました。試験直前にはテロもあったので、できるだけ関連記事を読むようにしました。
<やらなくても良かったこと・やれば良かったこと>
(一次試験)
もう少し「わかりやすい国連の活動と世界」を深く読み進められたらさらに良かったと思います。国連の構成や仕組みについては、今後も勉強したいと思います。
(二次試験)
準備した予想問題が細かすぎて実際の面接ではほとんど役に立ちませんでしたが、準備する作業を通じて、今持っている知識を確認することにつながったと思います。学校の定期試験と二次試験日が重なり、受験を迷いましたが、間を空けずに一気に臨んで良かったです。
<まとめ>
国連英検は、英語力を図ることに加えて、時事問題に触れたり、どのようにして自分と違う立場の人と分かり合うかなどを、計るテストだったように感じます。今の私の夢は国連職員になることなので、その夢に向かって次は特A級にチャレンジしたいです。