保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 975点、TOEFL 112点、HSK 6級 留学経験 » 中国(4年半) 職業等 » 学生(名古屋大学教育学部附属高校2年生) |
この度は、国連英検特A級に合格することができ、とても嬉しく思っております。この体験記が、今後受験をされる方のお役に立つことを願っています。
1次試験
自分の得意・苦手な分野を見つけることを意識しながら、過去問を解きました。私の場合、語彙と読解の失点が多かったので、それらを中心に対策をしました。具体的には、問題集や国連の文書などで出てきたわからない単語を書き出し、意味と例文を調べました。国連に関するサイトや文章で出てきた言葉を調べておくのもお勧めします。また、国連知識に関する問題は、過去問で出てきたものを1つずつ「わかりやすい国連の活動と世界」で確認しチェックしていくことで、確実に覚えていくことができました。
今回一次試験の受験にあたり、私は限られた勉強時間をなるべく国連知識に割き、文法・語彙等についてはあまり時間を使わないように留意しました。これは結局のところ、国連英検特A級の最大の壁は機微なニュアンスの違いを問う問題の数々と、最後の作文までを含めた試験時間の短さであると感じていたからです。これらはいわば“英語感覚”によってのみしか対処の出来ないもので、参考書によって学ぶことは難しいものではないでしょうか。
2次試験
世界・日本のニュースや自分の興味のある分野のニュースを BBC で毎日チェックすることを心掛けました。直前までニュースを念入りにチェックしていくことを強くお勧めします。これらのニュースや文献をもとに、想定される質問を自分で考え、それに対する自分の意見をまとめていきました。面接で質問に答えるのは重要ですが、自分の話しやすい・自信をもって話せる話題をいくつか用意しておき、それらにつなげていくとよいと思います。大切なのは、焦らないことだと思います。私の場合、想定していなかった話題が出てきたため、一瞬焦ってしまいました。そこで落ち着きを取り戻し、自分の持ち得ている知識を話す、ということも重要だと思います。
この場をお借りして、試験合格まで支えてくださった先生方、協力してくださった家族や友人に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
決して現状に満足することなく、今後も自分の将来の夢に向かって精進していきたいと思います。
保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 965点 留学経験 » 1年間(インディアナ州) 職業等 » 学生(名古屋大学大学院) |
この度は、国内最難関の語学試験である特A級に合格することができ大変うれしく思います。私自身の学習方法が正しいものかは分かりませんが、これから受験される皆様の参考になればと思います。
〈一次試験〉
まず、学習を始める前に過去問を一度解くことをお勧めします。実際に問題を解いてみて自分の苦手なところ、得意なところが見えてきます。問題を解いたら詳しく過去問を分析してみてください。そこから苦手なところを中心に学習していくといいと思います。
第一問目は国連の知識を問う問題です。範囲は広く、年号、日付など細かいところまで問われますが、満点を狙いやすいところでもあります。私はまず何回も線を引きながら覚えるつもりで読み込みました。そして、フラッシュカードに重要な情報をまとめて空き時間に見るようにもしていました。
単語も非常に難易度が高いです。そのため、英検一級を受験した際に使っていた単語帳を使い、繰り返し覚えました。特に英検一級で出題される単語の中でも難しいとされる単語を重点的に覚えました。第四問以降はほとんどが難関な語彙を問う問題です。そのため、語彙力を増やすことを意識しました。しかし、日本語と英語の対訳を覚えるだけでは通用しない場合も多いので、英字新聞や英語の記事をたくさん読み語感を鍛えることも意識しました。英語に触れる時間が少ない人は意識的にたくさんの英語に触れるようにした方がいいと思います。英字新聞やNewsweekなどはかなりおススメです。
その他に、池上彰さんの『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズや、文法対策として『グローバル・エキスパートを目指す 上級時事英文法』もおススメします。
〈二次試験〉
一次試験の結果は、二次試験の一週間前に通知されます。私の場合、学会発表や課題提出、そして授業と忙しかったため、対策がほとんどできませんでした。しかし、毎日一度は新聞と国連のホームページに目を通すように心がけていました。特に注目されているニュースを中心に大まかな流れを把握しました。毎日のように報道されるニュースや日本が大きく関わっているニュースは出題される可能性が高いです。特に、その出来事に日本や国連が具体的にどのように関わっているのかについても、調べてノートなどにメモしていました。さらに、自分なりに予想問題を作成して先輩や友人に出題してもらいました。
本番の面接では以下のことを主に聞かれました。
〈最後に〉
国連英検を受験したことで新聞に目を通す習慣がつき、世界で起きている問題により関心を持つようになりました。英語力を磨くだけではなく、広い視野を持つことができるようになるという意味でも非常に意義のある資格試験であると思います。今回の合格で満足するのではなく、これからも世界で起きている様々な問題に関心を持ち続けていきたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 975点、通訳案内士 留学経験 » 英国オックスフォード大学院 職業等 » 会社役員 |
この度、念願の特A級に合格することが出来ました。
若い頃の英国留学時に国際法を少し勉強する機会があり、国連に関心を持ち始めたことを切っ掛けにA級を取得。その後ブランクが空きましたが、一昨年 海外赴任から帰国後、特Aに挑戦。初回は惨憺たる結果で、自分が知る他の英語検定試験を遥かに超えるその難易度に驚かされ、無力感を強く感じました。確りした準備をしないと国連英検は突破できないことを改めて認識し、リベンジに向け読解力、語彙力、作文力を鍛え直し、国際時事問題へのアンテナを高くして挑んだ結果、今回英語の神様が味方をしてくれました。
合格出来たことは嬉しく感じますが、試験勉強を通じ、人権保護、難民問題、国際紛争解決、気候変動、SDGs などに関し、多くの事を学び考えさせられたこと、また国連英検に挑戦する同じ志を持つ仲間と知り合えたことが、自分にとり貴重な財産になりました。受験の目的は様々であると思いますが、私の場合、国連英検は検定試験を超えたものを与えてくれる機会になりました。将来、国際社会に何かしらの形で貢献したいとの想いを持ちつつ、引続き英語の勉強を続けて参りたいと思います。
<一次試験>
設問1の国連知識問題は指定テキスト本を読み込むことに尽きますが、関心ある事柄についてはネットで国連の活動を調べました。これにより作文における引出しが増えたと思います。また UNHCR難民映画祭などにも足を運び、国連活動への理解深化と問題意識を醸成しました。難関な長文読解は、語彙力を付けることと難しい文章に慣れておくことが大切です。私の場合は、TIME誌の購読が一助になったと思います。文法は設問毎に難易度に差があるとは感じますが、自分にとっては取り組み易いセクションでした。作文は、最も苦労しました。設問自体、幅のある解釈が可能と思われ、時間の制約の中で(20分程度でしょうか)具体的な国連活動に言及した上で確りとしたストラクチャーで纏める必要があり、事前に主要な国際会議での宣言や国際条約などへの理解を深めておくこと、また自分なりの問題意識を整理しておくことが大切だと思います。
<二次試験>
時間的制約もあり、特別な対策を行うとことが出来ませんでしたが、日経新聞や海外のニュースメディア(私のお気に入りは NPR )を通じ、直近の国際情勢(米国の保護主義的な経済政策、欧州の難民問題など)については日頃から確認しておきました。また一次試験の作文対策で複数のテーマについて自分の考えを纏めておくと二次試験の設問に対して対応しやすくいなると思います。面接試験ではありましたが、国際問題に関する“意見交換の場”という気持ちで臨みました。約20分弱の面接時間でしたが、7、8つ程度のトピックスについて意見を申し上げました。
保有資格 » TOEIC 970点、TOEFL 100点 留学経験 » なし 職業等 » なし(主婦) |
この度は国連英検特A級に合格することができ、たいへん嬉しく思っております。私の体験記がこれから受験される方に少しでもお役にたてば幸いです。
【一次試験】
5才、4歳、1歳の娘たちを育てながらの受験準備でしたので、効率性を追求しました。まず「わかりやすい国連の活動と世界」の通読、重要箇所の暗記につとめました。次に過去問を各年度1度解いて、わからなかった語句を拾ってエクセルで簡単な単語帳をつくり、毎日家事の合間に眺めていました。国連英検はなんといっても単語がとても専門的で、一般的な英字新聞や雑誌を読めるレベルであってもなかなか知らない単語が頻出する試験です。この単語帳は当日も会場につくまで何度も見直しました。その他、「UN AUDIO」というスマートフォン向けのアプリで家事をしながら時事知識のアップデートをはかる他、UN Dairy Wrapという国連のサイトが発行しているメールマガジン(日刊)をざっと読み、時事問題として重要だと感じる記事についてはよく読むようにして、あとはざっと目を通していました。直前には作文対策のため、いくつか時事問題のテーマを絞って自分なりに勉強しました。
当日心がけたのは、確実に取れるところを確実にとり、曖昧な問題は潔く捨てていくことです。過去の試験結果からは6、7割あたりが合格ラインなので、難解な単語の選択問題はかなり落としたとしても、読解問題や国連の知識問題を固く取れれば土俵には乗ることができます。また、作文問題のような、時間をかけることが点数アップに結びつきやすいところにはできるだけ時間を確保すべきだと考えました。本来は出題される単語もすべて理解できることが理想ではありますが、万全の準備をして試験に臨める受験生は少ないと思いますので、当日に限った心がけとしては有効かなと思います。
【二次試験】
事前に、過去問題集等に掲載されている Interview Sheet への回答内容を準備し、そこからある程度話題を膨らませることができるように準備をした他は、一次試験対策で購読していた UN Dairy WrapとUN AUDIO のフォローを続けていました。また、国連英検のウェブサイト掲載の合格体験記から、自分の得意分野に話題をもっていけると有利だと考え、普段から自分が追っている気候変動問題について、テクニカルタームなどをおさえた他、他にも時事問題として難民問題などを勉強していきました。
当日の面接はとても和やかで、受験者が実力を発揮しやすいように試験官が導こうとしてくださっていることがよくわかりました。通底して感じたことは、話しているテーマについての基礎知識というよりは、その問題に対してどういった考えを持っているか、その考えを理路整然と説明できるか、という点に重点がおかれているということでした。15分の面接時間はそこそこ長く、どうしても素の部分がでてしまうものですから、あまり緊張せず、自分の意見が世界でどの程度通用するのかみてもらうような心持ちで、面接の機会を楽しもうというくらいの気持ちで臨むとよいと思います。
【終わりに】
この度の国連英検受験は、受験を決めてから準備をした成果というよりは、普段からいかに国際問題にアンテナを張り、英語と(たとえ細々とでも)触れ続けているかが試されたと思います。受験準備のために世界の時事問題を勉強すること自体にとても大きな意義があります。ぜひ多くの方に受験を志していただけると嬉しく思います。最後までお読みくださりありがとうございました。
保有資格 » 国連英検A級
留学経験 » なし (なお海外勤務経験あり) 職業等 » 医学論文翻訳家 |
今後、国連英検・特A級を受ける方々のために、私自身の経験とおすすめを短く述べます。
[1] 【筆記試験の準備について】:特A級の筆記試験には、時間の管理が非常に重要でしたので、練習・復習の時は、なるべく時間のロスが無いようにタイマーを使って練習しました。筆記試験の第一部の対策としては、教科書の「わかりやすい国連の活動と世界」をテーマ毎に暗記し、過去問題も参考にしました。筆記試験の第二部以降の対策としては、英文の新聞記事をたくさん読みました( CNN, BBC, Voice of America, NHK World, UN News, 他)。作文の対策については、過去問題を参考にして練習し、国連で注目されている主要課題についても調べて、それぞれのテーマについて自分自身の作文を複数書いておいて、繰り返し読んだり覚えたりしました。
[2] 【面接の準備のための勉強について】:面接に聞かれそうな内容を見つけるためには、この国連英検のウェブサイトで合格者体験記を読みました。そして現在の状況を調べるためには、国連のウェブサイト ( www.un.org/en/ )にて「 LATEST NEWS 」の記事を定期的に読みました。そうすることで、国連の目線から注目される課題が少し思い浮かびましたので、その関連情報を勉強しました。注目されたテーマの中で挙げられるのは「持続可能な開発目標」 (いわゆる sustainable development goals = SDGs ),「プラスチック廃棄物による海洋汚染」, 「米朝首脳会談」と「朝鮮半島の非核化」, 「ミャンマーのロヒンギャ難民問題」, 「イエメン内戦による世界最悪の人道危機」,「シリア問題」, 「米中貿易摩擦と世界経済への影響」など 。更に、国連のユーチューブ・チャンネル ( www.youtube.com/user/unitednations/ )で国連の諸機関の活動を「短くて分かりやすい動画」で見ました。その中で、毎日更新される記者会見「 DAILY BRIEFINGS 」という動画シリーズがあり、国連の具体的な活動に関する最新の情報は、その動画で分かります。記者会見なので、質問や答え方も面接に似ており、とても便利でした。
[3] 【実際の面接について】:面接直前に記入する interview sheet の中に「尊敬する人」という項目があり、私はそこに 「ネルソン・マンデラ氏」と書いたので、最初の質問のテーマは その人物についてでした。答えた時は、昔のアパルトヘイト政権(人種差別政権)の下で起きた人権侵害を強調し、「国連憲章」を考慮して答えました。そして、似たような大規模の人権侵害として、次の質問は、現在起きているミャンマーのロヒンギャ難民問題についてでした。答えた時は、歴史的な背景と現在の状況を説明したうえ、できるだけUNHCRやUNICEFなど国連機関とのかかわりを強調しました。最後の質問は、「最も効果的に活躍している国連機関」について意見を聞かれました。答えた時は、その国連機関の役割と成功事例について述べました。
保有資格 » 実用英検 1級 優良賞、国連英検 国連協会長賞、中国語検定 3級 留学経験 » 中華人民共和国 職業等 » 学生(慶應義塾大学 法学部法律学科)・非常勤特別職国家公務員 |
この度は国際連合公用語英語検定試験特A級の合格を頂くことができ、大変光栄に存じます。高度な英語の運用能力に加え、国際連合に関連する幅広い知識及び世界情勢の理解が必要であるこの資格の取得は国際的な知見を広める上で有効なので、受験を強く推奨します。
【受験動機】
予てより関心の有る安全保障や国際平和等の分野についてより深く理解し、現代の国際社会に於ける国際連合の役割と今後の活動を考察するため、昨年度取得したA級に続き特A級を受験しました。
【1次試験】
筆記試験では主に文法や語彙、読解問題等が出題されますが、冒頭の国連知識問題に加え全ての問題が国連や国際情勢に関する例文を用いて出題されます。
限られた時間の中でより円滑に回答するため、国連知識や時事問題の予習は必要不可欠であると実感しました。特に末尾のエッセイでは、国際問題や国連の活動等について深く理解している前提で自分の考えを問われるため、原因や意義を考察しながら学習することが重要です。
【2次試験】
特A級の2次試験に於ける特徴は、国連の基礎知識についてはあまり問われず時間の許す限り多くの時事問題について概要の説明や意見を求められることでした。
エッセイとは異なり受け答えをしながら論題について考えるので、日頃から瞬時に自分の主張を組み立てる練習をすることが大切だと思いました。
1次試験後に発生した出来事や国内情勢についても幅広く問われたため、常にニュース等に意識を向ける必要性を実感しました。また、特に関心の有る話題を複数用意しておくと役立つ場面がありました。その他の評価項目に関しては積極的且つ堅実な態度で臨めば問題有りません。
【最後に】
今回行った試験対策はA級取得時同様、とても有意義なものとなりました。特A級取得を通し身に付けた知識を今後更に応用できるよう、 引き続き国際連合や国際情勢について勉強したいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 990点 留学経験 » アメリカ(4年間) 職業等 » 英会話講師/ SDGsサポーター |
I’m so honored to be able to introduce my experience in preparing for the UN Associations Test of English. This exam is a great opportunity for people who want to discuss the current events from a global and objective view. Since I was so impressed with the splendid concept of the SDGs, I’ve been working on spreading the idea of them as a part of my passion along with my job, teaching English. I want my students to become aware of world issues and widen their horizons to become more sophisticated cosmopolitans.
1. Textbooks and how I used them
「わかりやすい国連の活動と世界」:
As for the structure of the UN, I watched many YouTube videos defining the organizations and showing what their goals were in order to understand its complexity of the UN system. The official website of the UN serves as the best teaching supplement along with this textbook.
「国連英検特A級・A級対策」「特A級・A級公式ガイドブック」:
I read both books in their entirety to become familiar with the level of difficulty of the English used within this test.
「過去問題集特A級・A級2013年度」「過去問題集特A級2015/2016年度」:
I used these textbooks to practice allocating enough time on each section of the exam.
「ニュース英語究極単語10,000」「Word Smart/The Princeton Review」:
I perused them twice to familiarize myself with the language used by media and diplomatic organizations.
2. Other sources
[The Economist (Espresso)]:
This smart phone app offers digest versions of Economist articles, which are short enough to read six to seven articles every day within 10 minutes. I was able to become familiar with the current issues and media buzzwords.
[BBC]:
Reading articles on BBC helped me follow the same news topics so that I was able to develop my own opinions on those articles.
3. Essays and interview practice
I took Skype lessons with a native speaker twice a week for 30 minutes a day to receive advice on writing essays and interviewing. We not only practiced these skills, but we also talked casually about other things. Whenever I read the news, I researched the relationship between the UN and the events to understand the context behind the UN’s involvement in the world.
4. What I talked about in the interview
Passing this test has allowed me to enjoy the news better because I was required to think critically, have a good command of English, and use my skills practically.
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » アメリカ(3年半) 職業等 » 学生(お茶の水女子大学附属高等学校) |
国連英検 特A級 / A級に合格することができ、心から感謝しております。この体験記がこれから受験される方々の少しでもお役に立てばと思います。
【一次試験】
一次試験の対策として、「わかりやすい国連の活動と世界」を熟読しました。ノートに文章を書き写し、書きながら国連の歴史、専門機関について覚えました。最低でも二回は読み通すことをお勧めします。
キーフレーズや年号・日付は特に暗記をし、インデックスカードにまとめて授業の間の休み時間や電車の中で見ていました。特A級は、単語も難易度が高いため、英検一級用の単語帳に出てくる単語や、国連の文書などで分からない単語は意味と例文を調べ、ノートに書き留めていました。
試験は時間との戦いでした。一つの問題に時間を使いすぎず、とにかく次に進むことを意識し、作文で最低でも十五分使えるように取り組みました。時間を有効に使うために、そしてできるだけ点数を稼ぐためにも、初めに出てくる国連の知識はスムーズに解けるように徹底的に暗記をするのがポイントになると思います。作文でも、国連の知識が問われるので、自分が持っている知識、そして世界が直面する問題に対する自らの思いを伝え、アピールすることが重要になると思います。
【二次試験】
一次試験の結果が二次試験の一週間前に届いたため、準備はあまりしませんでしたが、国連ニュースや WSJ のワールドニュースなどを読み通し、最近の世界の出来事を把握しました。学校のネイティブの先生とも面接の練習を行って準備もしました。他にも、面接で話せる世界の現状の話題やそれについての自分の考えを考察しました。自分の意見が明確に伝えられ、膨らませていけるような話題にすることをお勧めします。
試験では、自分が準備していたものと異なった話題が出てきたので、焦りましたが、言いとどまらずに、自分の持っている知識を活用し自分の意見をできるだけ伝えられるようにしました。面接の最後には、話す機会がなかった用意してきた話題も話すことができました。どんな質問をされても、話を続け、意見をしっかり言うことが一番大切だと思います。
支えてくださった先生方、家族、そして友人に心からお礼を申し上げます。今後ももこの経験を活かし、国連について、そして世界の出来事についてより関心を持ち、学んでいきたいと強く思います。これからも、夢を忘れずに日々を大切に過ごしていきたいです。
この度は本当にありがとうございました。
保有資格 » 実用英検 1級
留学経験 » なし(滞在経験:アメリカ4年7ヶ月) 職業等 » 学生(渋谷教育学園渋谷高等学校1年) |
この度は、国連英検特A級に合格することができ、大変嬉しく思っております。自身の勉強方法が少しでも皆様のお役に立てればと思い、合格体験記を書かせていただきます。
私は幼稚園年中から小学3年までアメリカに住んでいました。帰国後は小学5年で英検1級を取得し、中学高校では幸いにもその英語力を維持・伸長できる環境にいるため、当試験への対策として英語力はそこまで課題になりませんでしたが、国際事情や国連についての知識は身につける必要がありました。
<一次試験>
設問1の国連知識問題に関しては、他の合格者の方もおっしゃっている通り、指定テキスト本を読むのがベストだと思います。一度目を通すだけでもかなり知識がつきますが、国連機関の名前が出てくる度に、何をする機関なのか、最近どのような活動をしていたのかを調べることで、元の内容に加え、それぞれの機関の役割や最近のニュースも関連知識として吸収できます。反復学習にもなりますし、エッセイにも普通の設問に対してもかなり有効だと思いました。残念ながら私は、この勉強法を始めた時期が試験間近だったのですが、それでもやれた分はしっかりと活かすことができ、試験後でもまだ知識として残っています。
裏技といいますか、他の合格者の方もちらほらいっておられる「過去の設問1の問題と解答を丸暗記」するという方法もかなり有効だと思いました。私のように試験準備が満足にできていない方は、ラストスパートとしてこれをやられてもいいかもしれません。何も知識がついていない状態からだと、体感としては10問中5、6問はこれだけで正解できるのではないかと思います。それ以上を目指したい場合は、指定テキスト本を熟読するしかないと思います。
長文読解に関しては、国連英検に限らず、先に問題を読んでから文章を読むという戦法をいつもやっていた為、今回もそのように解きました。これにより、文章の要点や聞かれるポイントが事前に分かり、必要な部分のみを読み返すことができ、文章を理解しやすくなると同時に、時間の短縮にもなりました。日ごろから英字新聞などのフォーマルな文章に触れていれば、より読みやすくなるとも思います。
穴埋めの Vocabulary や文法についてですが、これは他の合格者の方がおっしゃっている通り、語彙力を上げることも大事ですが、よく英語で使われているフレーズなどもセットとして勉強するべきだと思いました。選択できる言葉は大体似通った意味が並んでいることが多いので、細かい意味や使われ方の違いを知らないと、中々最後の二つから一つに狭めるのは難しいと感じました。その為、周りの言葉から、どのようなフレーズの一部なのか、またそのフレーズがどのような場面で使われているのかを把握しておけば、かなり点数が上がると思います。要はネイティブスピーカーの感覚を掴もうとする感じです。
このような感覚を身につける為には、普段から英語に触れたり、新聞以外にも文学やカジュアルな文章も読んでいけば、いろいろなフレーズがピックアップできると思います。また、英語で list of idioms などと検索すれば沢山出てくると思いますので、時間がある方はそのようなリストにも目を通しておくといいかもしれません。
<二次試験>
二次試験は、かなり面接官によって左右される試験だと感じました。他の合格者の方もおっしゃっている通り、二次試験のインタビューの前には interview sheet を書かなければいけませんが、この内容にどの程度触れるかは面接官次第です。ケースとしては、ほぼ触れなかったという方もいれば、私のように、ほぼすべての質問がそこから出題される人もいると思います。こればかりは運なので、そのどちらの状況にも対応できるようにするのがベストだと思います。
私は面接官がほぼ触れてこない事態を危惧して出来るだけ沢山の分野を“興味ある分野”として書きましたが、後から振り返ってみると、これはかなりの悪手でした。自分が本当に重点を置きたい専門知識がある分野を、二つか三つほどに絞り、それらにどう国連が取り組んでいるのかについて狭く深く勉強するほうが、よほど役に立ったと今は思っています。また、情報だけでなく、そのようなトピックスについての自分独自の意見や視点、アイデアも考えておくと更に良いと思いました。面接官から話を引き出されるのを待つだけでなく、しっかりと自分からも話せるように準備していけば、より高得点が狙えると思います。
<最後に>
当試験を受けるために身につけた知識のおかげで、現実社会で起こる問題について別の見方ができるようになったり、より理解を深められたりと、勉強を始めたときからすでに新たな発見が沢山ありました。これからもこの知識を活用し、国際化する社会に積極的に関わっていきたいと思っています。
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » 米国(大学院、社費) 職業等 » 金融機関勤務 |
この度は国連英検特A級に合格でき、大変嬉しく思っております。私の体験が皆さまの参考になれば幸いです。
<きっかけ>
米国での社費留学の機会に恵まれたため、ビジネス英会話は何とかなっていたのですが、大学時代に一度挑んだものの不合格に終わった国連英検特A級には、少しやり残し感のようなものはありました。
そんな中、今年になって、縁あって FAO(国際連合食糧農業機関)のローマ本部にて講演を依頼され、自分の英語力は国連職員を相手に講演に耐えうるレベルなのか、不足があれば勉強しなければ、と思いなおし、四半世紀ぶりに再挑戦することにしました。
ただ、日常業務が忙しく、受験までの5か月間ほとんど準備ができませんでした。
<筆記>
とは言え、対策は一応いたしました。出張の新幹線の中などで、対策問題集の語彙と文法の部分と、過去問一回分だけは何とか済ませました。改めてレベルの高さに打ちのめされつつも、最低限の準備はしたぞと自分に言い聞かせて、筆記試験に臨みました。
終えてみて、「(一回きりの)過去問演習の時よりはマシだったかな」という感触でした。はたせるかな、すれすれの通過となりました。
<面接>
「そんなにとんとん拍子には進まない。面接は長期戦で。」と暢気に構えておりましたので、筆記通過の通知には正直焦りました。面接試験日の1週間前というタイミングです。直ぐにネットで検索して、渋谷に専門の英会話スクールを見つけ、業後限定でなんとか2回分のレッスンを入れていただきました。
レッスンでは、まず、英字新聞の記事をベースに、講師の方と自由にディスカッションしました。その後、語法のミスの指摘や、話しぶりのアドバイスをいただきました。「自信をもって話せば大丈夫」と送りだしていただいたものの、スキル補充には2回のレッスンでは足りないことは自明です。緊張感をほぐすことを主眼においていただいたのではないかと思います。
面接本番ですが、北朝鮮情勢から、世界の食料需給、国連と日本の関係に至るまで、複数のテーマでのディスカッションとなりました。活舌がイマイチだった、食糧需給の説明がくどかった、などと自己反省しつつも、少しだけ手ごたえを感じました。そして、この度、ありがたいことに合格通知を頂きました。
<受験を終えて>
さて、こんなライトな対策で合格できるほど国連英検特A級は甘くないわけでして、それでも私が合格できたのは、やはり留学経験が大きいのだと思います。ですが、基礎の部分は、大学時代から続けてきた NHK の英語放送のおかげだと思っています。NHK のラジオ講座(かつては「ラジオ英語会話」、今は「入門ビジネス英語」+「実践ビジネス英語」)と、NHK World の英語放送です。ラジオ講座は、語彙の獲得とシャドーイングを意識し、出勤前に身支度をしながら、前週の内容をストリーミングで聴いています。NHK World は、サイトからダウンロードして、スマホで通勤途中に聞き流しています。ニュースですから、海外ネタを仕入れていることになるので、図らずも国連英検対策になっていたのだと思います。
ちなみに私は帰国子女ではありません。社会人3年目の海外出張で人生初のパスポートを取得したという、完全にドメスティックな育ちです。それでも NHK の講座を地道にやったおかげもあり留学にも手が届きました。
学生時代の不合格と併せ考えますと、特A級合格には、国際動向に関心を持ちつつ、ある程度の量の勉強をこなすことが必要なのでしょう。要領の良さだけでも突破できるかもしれませんが、せっかくですから、かみしめながら、味わいながら、挑んでもよいかもしれませんね。私も精進を続けようと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、工業英検2級、中国語検2級、フランス語検2級、ドイツ語検2級、HSK5級、BCT-B210点、インドネシア語検定D級、アラビア語検定6級、英単語検定1級、英会話検定1級
留学経験 » ロシア・サンクトペテルブルグ大学(短期) 職業等 » 商社勤務 |
この度は、名誉ある国連英検特A級に合格でき、大変嬉しく思っております。同時に本試験を主催していただいている日本国際連合協会をはじめ、監督者、試験作成者といった関係者の方々に感謝しております。語学力で名高い井筒俊彦や関口次男といった目標に、やっと少し近づけたかなと思います。
【受験動機】
普段英語を使う機会はあまりないのですが、仕事上で海外の方と食事や交流する際、当たり前のように国際問題への考えを聞かれることがあります。国連英検は自分自身の国際社会に対する教養を深めるとともに、恥ずかしくないような意見を言えるよう練習する良い機会だと捉えていました。
また、国連の公用語である中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語を一通り学習したことがあり、それぞれの言葉で国際問題やニュースの記事に触れる機会が日々ありました。そんな中、国連の活動にも関心をもったからです。
【一次試験対策】
単語学習に関しては、英検一級の範囲が最低ラインで、余裕を見るのであればGRE等の単語学習を行うべきと思います。特に私のように海外経験が少ない場合は、意識的に単語や表現を覚えていく必要があると思います。
長文読解対策としては、ネット上で「United Nations」と検索して出てくる最新の記事を毎日読んでいました。ジャンルは決めずに、なんでも読みました。あとは、The Economist や BBC News を購読しておりました。
作文に関しては、「For example」をきっちり使えるよう意識して勉強しました。具体例が書けない場合は知識不足の可能性が高く、具体例ばかりが続くように感じる場合は、抽象内容や総括的内容を表現する力不足だと思います。
あとは過去問を解き復習を大切にしました。過去問の題材からも学ぶべき内容や、印象に残る文章が多く、チベーションを高く保ったまま学習を続けることができました。
【二次試験対策】
大学の授業や日々の生活で国際問題に関して考える機会がない場合は、まずは勉強から始めるべきだと思います。私の場合は、速読を使って何冊か国際問題(難民、人権、国連といったキーワード)に関する書籍を読みました。次に、ニュースや新聞で最新の話題を調べ、身近な問題や課題に意識を傾けました。
本番対策としては、考える時間と話す時間を計る練習が最適だと思います。例えば、簡単な質問に対して15秒考えて45秒話す、少しテーマのある問題に対して1分考えて3分話すといった練習です。時間配分は、レベルにあわせて調整します。
【最後に】
自動翻訳・通訳が進歩し、勉強しなくとも他言語を容易に理解できる時代になってきました。語学学習の将来性に疑問を持つ人が増えてきているかもしれません。ですが語学を身に着けてきた中でこそ得られる教養や創造性、自分の考えは技術では代替できないものと思います。国連英検は自分の考えがないと合格できない試験だと思います。自分らしく挑戦して、合格を目指してみてください。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 970点、 TOEFL スコア 667点、ICEE 初級
留学経験 » 米国ビジネススクール(MBA) 職業等 » 戦略コンサルタント |
このたびは国連英検特A級に合格することができ、とてもうれしく思っております。
【受験動機】
20年以上前に一度受験し、1次試験は合格したものの2次試験を業務の都合で受けることができず心に引っかかっておりましたが、昨今の国際情勢に鑑みますます国連の重要性が高まっていること、および グテーレス事務総長への期待もありあらためて国連の役割について考えていたこともあり、受験を決意しました。
【一次試験】
2時間という試験時間は長いようで短く、時間配分が重要です。ざっと試験問題に目を通し、小論文のテーマも見た上で、解きやすそうな問題から着手しました。回答後もひととおり確認し(受験番号、氏名、マークシートの位置がずれていないかなど)、終了20分前に退室しました(疲れたので)。
ウェブに正答表がアップされていたのを今頃気づいたので自己採点してみたら80問中62問正解なので正答率78%と悪くない結果でした。小論文は20点満点だが、語彙と文法的には自信はあるものの、環境問題という国連の貢献が見えにくいトピックなので内容的には自信がなく10点しかもらえないと想定してトータル72点と予想。これは過去の合格ラインの高い時の70%は上回るものではあるものの、余裕があるとは言いがたい。国際司法裁判所の裁判官の任期というサービス問題をミスしたのが命とりかもしれないと思いました。ここは一問の成否が重要なので痛いところです。結果は実際、自己採点どおり72点でした。
一次試験に向けては、国連英検の過去問を3年分ほど解いたこと、Weblio や TOEIC 対策のボキャビルアプリを活用したこと、The Economist でわからない単語をチェックしたこと、時事問題は The Economist の Politics this Week を半年分チェックしたこと、また国連の知識については国連広報の過去1ヶ月分をひととおりチェックしました。
【二次試験】
一次試験の結果通知が来た(そして見た)のが試験2週間前だったこと、数か月あまりに仕事が忙しかったこともあり、まったく手付かずであったのですが、2週間前に準備を開始しました。
受験前に記入するインタビューシートからの質問も想定し、過去のインタビューシートの画像を印刷し、聞かれたら自信を持って答えられること(たとえば WHO 、国連改革の歴史)に絞って記入し、面接の流れを想定しておきました。
特に気になる問題については、YouTube で国連の WHO(世界保健機関)の最新の動き、米国の Human Rights Council に関するディベート動画などをチェックしました。
また、国連英検の合格体験記や合格されたみなさんのブログから、試験(試験官2人によるインタビュー)の質問内容や進め方などもチェックしています。
さらに、WHO の歴史、特に smallpox 撲滅成功(1979年)やエボラアウトブレイク(2014年)時の WHO への批判、予算、組織、スタッフ数、各種ガイドラインなどを確認しつつ、WHO に求められることに関する自分の提言も考えておきました。
グローバルイシューである中国の台頭について聞かれそうな予感がしたので(実際聞かれました)調べつつ考えをまとめたりもしましたが、これに関しては、最近仕事でも自分が参加する研究会でも常に話題になっているので話すことの広さと深さには自信がありました。習近平というリーダーが有する力、技術力( AI × ビッグデータ、宇宙開発(月に関しては日本は既に遠く及ばない)、コンピュータ(清華大学は US News のグローバル大学ランキングのコンピュータサイエンス部門で世界一、世界最高性能スパコンは中国製)、超短工期高層ビル建設技術など)。
さらに、各地域の時事問題をチェック。ロヒンギャ、トランプ大統領の tender shelter がらみ、イエメン、パレスチナ、バングラデシュ、北朝鮮、などなどです。
面接という形式の試験において最も重要なことは2つ:
①自信を持って臨むこと(「プレゼンス」は全体の印象を変える)
②機転の利いた応答(必ずしも自分が知らないことを聞かれてもうろたえない)、です。
いずれに関しても、誰と会っても、またどんな厳しい質問に対してもその場で即座に答えなければならないコンサルタントとして常日頃から十分に技を磨いているところではあります。もちろん、国連という組織と活動について基本的なことを知らないのは減点になりますが、百科事典的な知識を求められている訳ではありません。
あとはできるだけ頻繁にスカイプ英会話などで英語でのコミュニケーションに慣れておくことです。
当日の試験では、受付時間の10:15から控室の大教室で待つこと40分。やっと受験番号が呼ばれて別の階の試験室前で待機。前の方が試験室前の椅子で待っています。前の前の受験者のインタビューがかなり聞こえてくるので、「あ この質問はタフだな」とか考えていると緊張感が募ります。面接時間は15分と聞いていましたが、前の人もその前の人も17分はかかっていた気がします。面接後には試験官が採点票に採点するのでその時間も合わせると一人20分はかかっています。そしてやっと自分が呼ばれました。試験官は2人で、1人は米国人、もう1人は日本人で元国連大使だそうです。まずは自己紹介。名前、仕事、趣味など簡潔に説明します。いつも Skype レッスンでやっているのでこれは慣れています。
Interview sheet に書いたことについて質問はなく、ただなぜ国連英検を受けたのかと聞かれたので「現代において国連の意義と役割は一層重要性を増しており、国連の活動について学び直すのによい機会であると考えた」とだけ答えました。これはあまり良い回答ではなかったかもしれませんが、本心を流暢に答えられたのでスタートとしては良かったと思います。
本編での質問はなかなかタフでした。たとえば次のようなことを聞かれました(順不同):
先日のシンガポールでの北朝鮮と米国の首脳会談をどう評価するか?
米中貿易の緊張における国連の役割は何か?
国連の組織はこのままでよいか?
広がる所得格差を国連はどう対処すべきか?
AI が仕事を奪うという人もいるがどう思うか? BI(ベーシックインカム)を導入すべきか?国連がすべきことは何か?
評価項目は1.質問の理解、2.スピーキング力(発音、流暢さ等)、3.コミュニケーション力(質問に対する応答)、4.知識、それぞれを10段階で評価し、例年だと6点前後で合格ということですが、詰まることなく自分の言葉でスムーズに答えられ、かつ自分回答から発展して議論もできたのでコミュニケーションのポイントも高くなっていそうですし、自己評価では十分行けたのではないかと思います。試験結果は全項目で9でした。
合格そのものより、受験に向けて準備したことが、現下の国際情勢を考えるとてもよい機会になったと思っています。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 960点、工業用英検 1級
留学経験 » なし(通算22年ニューヨークに在住) 職業等 » フリーランス翻訳(和英・英和) |
3度目の正直で、やっと特A級に合格することができ大変嬉しく思います。私の失敗談が一人でも多くの方のお役に立てれば幸いです。
【合格に至るまでの経緯】
8年前、仕事が忙しいことを言い訳に、あまり勉強する時間をあてられずに受けた特A級の一次試験は、当然ながら不合格。全く歯が立たないというよりも、明らかな準備不足でした。大問1の国連に関する問題がボロボロ、作文の課題について知識が足らず大した内容が書けませんでした。
出産2回、主人の海外赴任、自分自身の転職。試験について考える余裕もなく時間が過ぎていきました。下の子も一歳を迎え、生活が少し落ち着いたところで、2017年第2回の試験に臨みました。一次試験は受かったものの、二次試験でまた不合格。一言で言えば「対策不十分」でした。ここでもまた国連や国際情勢に関する知識が足らず自信を持って答えられなかったため、「Knowledge」以外の評価も点が伸びませんでした。
今回の面接に当たっては、以下の2つについてノートにまとめて対策をたてました。
実際の面接では、世界で起きている様々な問題について聞かれました。淀みなく回答することができたことで、全体的に点数が上がり、合格に至ったのだと思います。
【受験する上での心得】
【最後に】
意識的に試験対策にかけた時間は、おそらく受験者の中でも少ない方だと思います。英字新聞を毎日読んだり、ポッドキャストを聞いたりしていません。しかし英語および日本語の習得は人生そのものをかけてきたと言っても過言ではありません。職業柄、英語と日本語と毎日向き合っています。その中でいつも感じているのは、「良質で膨大な INPUT(読む、聞く)があってこそ、OUTPUT(書く、話す)ができるようになる」ということです。これからも INPUT を求めることを怠らずに英語・日本語の向上に努めていきたいと思います。
保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 985点 留学経験 » 2年半 職業等 » 学生( 中京大中京高校 ) |
こんにちは。この度は国連英検A級に合格させていただき、大変うれしく思います。
僕の体験が少しでも皆さんの勉強のヒントとなればこんなに嬉しいことはありません。
幼稚園の頃に見たテレビの影響で、世界情勢に関心があり国連の活動に興味を持ちました。英検1級を取得してから国連英検というものがあると先生から聞き、すぐにチャレンジしようと決めました。
テキストとして使用したのは「わかりやすい国連の活動と世界」ですが難しい言葉も多く、難解な点は父に解説してもらったりしながら勉強を進めました。英語は、インターネットで [ NEWYORK TIMES ] などを読んだり、ネットニュースを聞くように心がけました。知れば知るほど、国連の仕事は素晴らしく、いつかその場で仕事ができたら・・・などと想像しながら勉強したので、楽しく頭に入ってきました。やっぱり、勉強は楽しみながら続ける手段を見つけると継続できると思います。
指導してくださった先生や、勉強に付き合ってくれた家族にはとても感謝しています。新聞やテレビなどを見ていても、以前より格段にニュースを理解できるようになり、この国連英検の勉強は、本当に自分を成長させてくれた試験だったと思います。覚えることもたくさんあり、勉強は大変だと思いますが、きっと大きな喜びが待っていると思います。頑張ってください。
ありがとうございました。
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » なし 職業等 » 教員 |
(はじめに)
私は、20数年間の民間企業勤務を経て現在は教員をしています。この間、インターネットが発展するのに伴い、地方で生まれ育ち働いてきた私にとっても、英語の有用性は「読む」から「読む・聞く」へと広がりました。そこにいよいよ「話す・書く」が加わる時代になってきたと感じます。今回はその線上で、実用英検そしてこの国連英検を初受験しました。
国連英検では実用英検と同様に、「読む・聞く」に加えて自身の考えをアングロサクソン的な論理展開方法を用いて「話す・書く」英語力が試されます。さらに、世界の現実に関与する国連の考え方や取り組みに関する知識が必要とされる点に、国連英検のユニークさがあると思います。世界が急速に狭くなる一方で、集団間の軋轢や対立の先鋭化、気候変動の深刻化等の新たな全人類的課題が生起する今日、私も glocal な立場から、総合的な英語力を高めると同時に国連とその活動についても学習する契機にしようと考えました。
(これまでの英語利用と学習)
「読む」に関しては、2000年頃から地方在住者でも洋書や海外ウェブサイト上の各種情報が入手しやすくなり、仕事や趣味で利用してきました。例えば日本人選手の活躍、日本で起きた事件などを、海外ではどのように報じているかと海外紙の電子版を拾い読みしたり、仕事で使えそうなデータ・資料を国際機関や各国政府のウェブサイトから入手したりです。これらは中学・高校で学んだ程度の英文法で十分読めました。知らない単語や言い回しは、ALC(英和)や Oxford(英英)のウェブ辞書で調べて地道に語彙を増やしました。
2010年頃からはウェブラジオ・テレビが普及し、リアルタイムの英語情報を手軽に視聴できる環境ができました。これにより、ある程度「聞く」ことができれば、読むよりも効率的でかつ多彩な世界に触れられるようになるため、英語の有用性は飛躍的に高まりました。そこで、市販の CD付き英語本や原稿とその音声が入手できる NPR(米公共ラジオ)を教材に地道にディクテーションし、半年以上掛かりましたがなんとかわかる状態にまでなりました。現在は通勤時などに NPR、BBC、France24 や各国地方ラジオ局のニュース、トーク、インタビュー、音楽、オンライン書店で購入した易しめの洋書の Audiobook などを聞いています。
「話す・書く」に関しては、私には今でも日常的な機会はありません。しかしたまに機会がある際に、普段から練習していないと簡単な単語すら出てきません。そこで英会話学校に通ってみましたが、短いフレーズをやり取りする会話では、考え意見を述べる英語力は向上しませんでした。それで半年ほど前に、実用英検1級の英作文、面接対策本を教材に繰り返しシャドウイングしてみたところ、発音や英語特有のリズムに慣れていくとともに、言葉の出方が徐々にスムーズになってきたと感じました。これが今回の英検受験を思い付いた端緒でもあります。
(国連英検対策)
1次試験対策としては、約1か月を取りました。まず「国連英検過去問題集」(三修社)の2回分を解き、全体の語彙水準、出題傾向と時間配分を把握しました。次に指定テキストの「わかりやすい国連の活動と世界 改訂版」(三修社)のⅠ~Ⅵ章を読んでいきました。この本はやや古いもののよくまとまっており、A級の試験範囲はⅤ章までですが、エッセイ(大問Ⅸ)で書く材料のためにもⅥ章まで読みました。エッセイ対策としては、国連ウェブサイト( www.un.org/en/index.html )上の「 What We Do 」等も使い、「難民支援」「女性の地位向上」等への国連の取り組みについて用語も含めて整理しました。最後に過去問4回分の大問Ⅰの出題箇所を指定テキストで確認しました。
1次試験後には、2次試験対策のためと興味から、「 The United Nations: A Very Short Introduction 」( Oxford University Press )を読みました。また、実用英検1級用の面接対策本に改めて取り組みました。
以上のほか、エッセイと2次試験に関しては、論理展開の方法を知っておく必要があります。この参考書として手っ取り早いのは実用英検1級用の対策本ですが、時間があれば米英での writing 教育を知る上でも、例えば「 A Professor's Guide to Writing Essays 」( Jacob Neumann )を一読する価値はあると思います。
(おわりに)
社会人になってからの試験は新鮮で刺激になりました。試験対策を通じて、戦後の国際問題、各国と国連の関与の仕方、その中での国連の意義や課題も学べました。今後も日々の国際動向に注目し、時には世界や日本、地域、自身のあり方を考えつつ、身近な国際交流や情報発信の機会への参加も増やしていきたいと考えています。
保有資格 » 実用英検 1級(小4時) 留学経験 » なし 職業等 » 学生(暁星国際中学校2年) |
〈一次試験〉
国連に関する知識の対策は、指定テキストの『わかりやすい国連の活動と世界』を参考にしました。要点をノートにまとめつつ読み進め、ノートを見返して勉強しました。過去問を四回分解き、長文読解に時間をかけすぎているため、エッセイを書くのに十分な時間を確保できていないと気付いたので、タイムを計りながら速読の練習をしました。配点を意識した時間配分は大事だと思います。また、専門的な用語も多いのでテキストや過去問、ニュースに複数回出てくる単語の意味を理解し、実際に文章で使えるように日頃から調べる習慣を身に付けるようにしました。
〈二次試験〉
面接の対策としては、面接シートに書く内容を事前に決め、それをベースに得意な話題をいくつか用意しました。これには The economist や Newsweek などの雑誌、 Japan Times などといった英字新聞を通して情報を集めました。受験日から遡って半年分くらいの世界でどのようなことが起きているのか、という大まかな流れを把握するようにし、他にも国連のホームページや BBC News などを利用してネットで国際情勢に関する記事を読んだりしました。
また、学校の英語の先生に何度かモックアップの面接をしてもらい、普段から国際問題などについてディスカッションをしたりしました。
実際の面接では面接シートに記入した事柄について聞かれ、そこから国際情勢の話題に移りました。会話や議論のように話題が広がり、話す内容に関してはあらすじが決まっているわけではないので、自分がわかるトピックに引っ張っていくように心がけました。
保有資格 » 実用英検 1級 留学経験 » なし 職業等 » 学生(暁星国際高校2年) |
この度は国連英検A級に合格することができ、とても嬉しく思っています。
私は国連の活動にとても興味があったので国連英検の存在を知ったときは自分に最適だと思いました。英検一級を持っているので筆記試験には困らないだろうと思い特に対策はしませんでした。そのため UN Today を読んでいなかったので、初めの国連の知識問題ではあまり得点ができませんでした。二次試験に向けては、ニュースを見て国際情勢を知っておくようにしました。二次試験では自分で持ち込んだトピックについて話せるため、自分の興味のある分野のニュースは特に注意してみていました。試験官の方がとてもやさしく感じの良い方だったので、リラックスして楽しく二次試験を受けることができました。