上位級合格者 合格体験記

大竹 立洋 さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 975点
留学経験 » 米国の大学(イリノイ州)
職業 » 銀行員

【受験動機】

私は、1993年、大学生の時に、国連英検A級に合格した際に、特A級については、将来、国際的な舞台での仕事を経験した後に受験したいと考えました。その後、1996年に銀行に入社し、英国赴任等海外業務に従事する機会に恵まれました。そして、入社後20周年を記念して、特A級を受験することにしました。

【1次試験】

約2カ月の準備期間において、先ず、問題形式に慣れるために、「国連英検特A級・A級対策」(三修社)に取り組みました。その後、2年分の過去問に取り組み、各問題の時間配分を検討しました。エッセイは模範解答を書き写すことで、文章の構成方法、所要時間について確認しました。

本番では、計画した時間配分に沿って、マークシート方式の問題全てに解答し、最後の25分間をエッセイに充てることができました。試験後の1週間に自己採点した結果、1次試験に合格する可能性があると判断し、2次試験の準備に取り掛かりました。

【2次試験】

事前準備では、世界の時事問題を20程度選択し、論点を整理し、日本や自分自身がどのように貢献することができるかを考えました。

実際の試験では、私が、過去5年以上に亘って会社の同僚と取り組んできた「ビジネス英語勉強会」で培った知識・コミュニケーション能力が役立ちました。当勉強会では、週1回、政治・経済・社会・科学等様々な分野の英文記事を採り上げ、参加者間で音読・和訳し、記事の背景・発音・文法・表現・語彙等について、できる限り英語で意見を交換しています。音読・発音練習・英語での意見交換を積み重ねてきたことで、英語での面談に自信を持って臨むことができました。

本番では、先ず、自己紹介、受験動機、インタビューシートに基づく質問を受けました。その後、日本の企業内で英語を使用することの意義、韓国の大統領を罷免するための弾劾手続きと国民によるデモのどちらが適当なプロセスか、アジア諸国の経済情勢・宗教・課題、日本が世界の持続可能な成長において果たすべき役割等についての質問を受けました。試験官は、大変友好的で、幅広い見識に裏付けられた的確な質問によって、こちらの発言を引き出していただきました。15分以上の試験時間はあっという間に過ぎ、試験が終わるのが惜しいぐらいの気持ちになりました。

【最後に】

本試験では、自らの英語でのコミュニケーション能力を総合的に測定できます。また、試験準備を通して、国際社会が抱える多くの課題や国連の活動内容に係る理解を深め、日本や自分自身が果たすべき役割について熟考する機会を得ました。特A級を受験して本当に良かったと思います。

新井 孝則 さん 栃木県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 985点、通訳案内士
留学経験 » 無
職業 » 会社役員

目標だった国連英検特A級に合格出来て大変嬉しく思います。

この様な文章を書くことは気恥ずかしくも感じますが、他の資格試験に比べて情報が少ない中、私自身も諸先輩方の合格体験記を大いに参考にさせていただいたこともあり、これからチャレンジされる方に少しでも参考になればと、自分自身の経験を記載することとしました。

私は、現在の業務において英語を使う機会はありません。それでも、中学校以来学んできた英語を止めてしまうのは勿体無い気がして、英会話やTIMEの購読を通して英語に触れることを継続してきました。

国連英検特A級については、7年前に英検1級に合格した後、更なるステップアップのために意識した時期もありましたが、使用される語彙水準の高さやこれまで馴染みがなかった国連に関する知識の学習が必要な事に怯み、暫く手を付けていませんでした。しかしながら、(1) 最近、部下に自己啓発を奨励している手前、自分自身も何か自己啓発をしようと思ったこと、(2) 日々の業務に直接は関連しなくても、従事する自動車業界の動向をマクロ的に理解しようとすると国際情勢の理解が不可欠になること、からチャレンジしてみることにしました。

【試験に向けた準備】

学習期間は3カ月程で、指定参考書である「わかりやすい国連の活動と世界」を読んだ他は、過去問の演習、語彙力の強化、国際情勢の理解に努めました。語彙力の強化については、三修社の「超ハイレベル英単語800」を使用しました。また、国際情勢の理解に関しては、テソーラスハウスのSkypeレッスンを活用しましたが、地方都市に暮らす私にとっては大変有益な受講形態でした。レッスンでは、講師と国際的な時事問題についてディスカッションをしましたが、テーマに関する背景をそれなりに深く調べたことが、2次試験で大変役立ちました。一方で、あくまで仕事を優先しましたので、まとまった学習時間を確保することが難しく、過去問を実際の試験時間内に解く様なタイムマネジメントの訓練はできませんでした。

【1次試験】

1次試験については、兎に角時間が足りませんでした。 準備不足から完全に時間配分を誤り、最後の方は文章を飛ばし読みをしながら、必死に答えを埋めました。また、作文については、一通り骨子は書き上げましたが指定された文字数まで肉付けすることはできませんでした。そのため、不合格を確信し、2次試験の準備はしていませんでしたが、結果は予想外の合格。作文で部分点をいただけたことに助けられました。

【2次試験】

1次試験の発表後から対策を開始したため、準備期間は1週間もありませんでした。そのため、過去の合格体験記を読み、対策を、時事問題について自分なりの意見を纏めることに絞りました。具体的には、インターネットでここ数年の出来事を見直し、それらについて自分なりに考えるとともに関連する語彙を調べました。その過程では1次試験の準備で学んだ背景知識が大変役立ちました。試験では、家族構成や趣味等の情報に関するシートを書き込んだ後、面接室に呼ばれました。事前に提出したシートに基づいた幾つかの質問をいただいた後は、アメリカの大統領選、日本とロシアの首脳会談の展望、今後の原油価格、日本の憲法改正等について意見を求められました。全体を通じて、和やかに対話を楽しむことができる雰囲気を作っていただいていた様に感じました。

【最後に】

他の英語の資格試験と比べた場合の国連英検特A級のメリットは、単に英語力の強化だけではなく、国際情勢の理解にも繋がり、仕事に役立ち易いことかと思います。かつての自分のように、関心はあるもののチャレンジをためらっている方がいらしたら、早めのスタートを切ることをお勧めします。今や国際情勢の基本的な理解はビジネスマンにとって必須のリテラシーになりつつありますし、毎日欠かさず新聞を読むだけでも十分試験対策になります。また、難易度に関しても確かに英検1級よりも難しいですが、普段から英語に接していれば決して手が出ないレベルではないと思います。

私自身に関して言えば、今回は実力不相応にも合格してしまった感もありますし、一定期間以上の留学経験がある方と比べればまだまだ実力は不十分であることを自覚していますので、資格の名に恥じないようこれからも英語の勉強を続けたいと思います。

中安 優奈さん 山口県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » 米国(7年)
学校名 » 横浜市立大学 医学部医学科

この度は、国連英検特A級に合格することができ、大変光栄に思っております。この体験記が、受験される方々にとって少しでも参考になれば幸いです。

〈受験の動機〉
以前から国連英検については知っており、いつか受けてみたいと思っていたものの、タイミングが合わず先延ばしにしておりました。ですが、この度世界保健機関(WHO)でインターンシップを行うという機会に恵まれ、「受けるチャンスは今しかない!」と思い、この準備も兼ねて受験することを決めました。

〈1次試験〉
受験される方の多くは念入りに対策をされると思いますが、私は大学の試験と被っておりその余裕がなかったため効率重視の勉強法で準備を進めました。試験を受ける上で、最も大切なのは過去問だと考えているのでまずは過去問を1周解きました。そこで、自分の現在の実力を計り、今後やるべきことの計画を立てました。私が苦手としたのは、1. 国連の知識問題 2. 単語力 3.国際情勢の知識全般であったので、これらを重点的に勉強しました。以下3点についての対策法について説明します。

  1. 指定参考書をまず1周読んで全体像を把握し、その後は過去問や対策本に出てくる知識を中心に暗記しました。
  2. 単語は全ての意味を正確に暗記する時間がなかったので、出現回数が多いもので自分が苦手な単語だけは必ず押さえて暗記をしました。単語は、それの持つイメージをつかむようにしました。
  3. ニュースアプリを毎日読みました。ニュースは、「なぜそれが今起きているのか」を常に考えることで、根本からの理解を計りました。

〈2次試験〉
1次試験から継続してニュースのチェックは行っていたので、それに加えて自分の興味分野(私の場合はWHOのこと)についてはしっかり話せるように準備をしました。2次試験を受けた後に思ったこととしては、「どのような話題について聞かれても、何かしらは話せる幅広い知識」を身につけた上で、「自分の得意・興味分野における詳しい知識と意見」を持つことが重要だと思いました。

〈最後に〉
国連英検を受験する意義は、英語力や国際情勢の知識を身につける良い「きっかけ」となることだと思います。この度は幸運なことに合格をいただきましたが、決して現状に満足することなく、このきっかけを大切に更なる向上を目指したいと思います。

佐野 智樹さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEFL 114点
留学経験 » アメリカ・カリフォルニア州(4年)
職業 » 国家公務員(経済産業省)

<はじめに>

この度は国連英検特A級に合格をいただき、大変光栄に存じます。仕事上国際情勢に触れることが多く、頭の整理の意味も込めて受験したのですが、巷には国連英検関連の情報が少ないこともあり、手探りの対策となりました。本体験記が少しでも皆様方のお役に立てれば幸いです。

<1次試験の勉強>

単語の勉強と Basic guide の読み込みに取り組みました。(教材、参考書は全て国連英検HP上のものを使用)

単語についての教材は「時事英語単語集」と過去問を使用しました。過去問は準備時間の制限から1年分しか解いていませんが、同じ単語が繰り返し出てくる確率が高く、効率よく勉強できたように思います(逆に「時事英語単語集」を専門分野まで隈なく勉強するのは、点数をとる上で効率性に劣る気がします)。本質的には海外紙を教材とするべきですが、効率を重視するなら過去問を通じて対象となる語彙の範囲をある程度把握してから、単語帳や海外紙で補うことをお勧めします。

Basic Guideの読み込みについては、(紙が勿体ないですが)本文全体のコピーをノートの左ページに貼り付け、重要部分(数字や固有名詞等の問われうる箇所)に蛍光ペンを引き、右ページにメモを作成しました。国連知識での失点を他の問題でカバーするのは大変ですので、大げさな勉強法ながらも特段後悔はありません。盲点として、国連知識はエッセイ執筆の際にも引用しますので、手厚く取り組むべきかと思います。

最大の反省点としては、エッセイの練習を一切せずに本番に臨んでしまったことです。言わずもがな、200〜250語書くための時間と労力を把握した上で本番の時間配分を検討するべきでした。

<2次試験の勉強>

主要な国際情勢や世界の動きに関するテーマを選定し、項目毎に「(1) 事案の概要」 「(2) 事案を巡る背景や議論」 「(3) 日本の立場・貢献」 「(4) 国際社会や国連の貢献」を押さえた問答集を作成しました。テーマ選定については日頃からアンテナを高くしなければ苦しいと思います。私は半年分くらいのニュースを参照しつつ、主要なものを拾いました。主要なテーマを広く浅く押さえつつ、一部のテーマを深く勉強する、所謂T字型の知識を身に付けるのが宜しいかと思います。

特記するなら、国連周りの最近の情勢を質問され得ますので、直近の国連関連のニュース、総会決議、安保理決議に基づく対策も入れ込むべきです。

本番は非常に和やかでした。知識に意識が集中しがちですが、知識の配点は25%ですので、寧ろ質問の意図を捉えて的確に返す力が大事だと思います。逆に反省点として、面接官が積極的に知識を試すことはないため、高得点を目指すならば細かい知識も含め自主的に発信する必要があります。

面接は試験前に記載する面接シート(様式は公式対策本の末尾に掲載)を踏まえて行われますので、記載内容は熟考するべきです。(私の場合、面接官の趣味ですが、趣味にウィスキーと書き、ウィスキーとバーボンの違いについて問われました笑)

<最後に>

万全な対策のためには質・量ともに無限の勉強が必要なので、試行錯誤しつつ、ベターな勉強法を選択するのが良いかと思います。私も今回の合格に飽き足らず、今後とも勉強に励む所存です。皆様が望み通りの成果を収められますことを祈念しております。

山崎 隼さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEFL 116点
留学経験 » 米国滞在7年
学校名 » 渋谷教育学園渋谷高等学校1年

<はじめに>
この度国連英検の特A級に合格することができ、また合格記を書く機会を頂戴し、大変光栄に思っています。

<受験動機>
僕は、幼稚園から小学校時代を多民族国家である米国で過ごしました。米国滞在中、クラスで様々な人種や宗教の人が皆違う意見を持ちながらも、時にはぶつかり、時にはお互いの考え方を受け入れて理解し合う姿を身近に見て、とても刺激を受けて育ちました。このような体験から相互理解の大切さを実感し、自ずと国際関係に興味を持ちました 。高校1年の春頃から特A級への受験を考え出し、興味を持っている国際関係の知識を生かし更に深めたく、また帰国から5年経った今現在の自己の英語力の状態を確認するためにも、受験しました。

<一次試験>
定期試験前で学校の勉強の方に集中しなければいけなかったので、短期間で効果的に対策する必要があると思い、勉強を始めました。まず、『わかりやすい国連の活動と世界』という、国連英検指定のテキストを購入しました。実際の試験では英語で出るので、英語訳のみを何度か読み、大問1の対策をしました。最初過去問を解いた時には国連の知識(年号、会議の回数など)が無かったので、そこは暗記に努めました。長文は、一回流れを掴んでからもう一度読んで解きました。文法・語法的な間違いを探す問題では、頭の中で文を読み、読んでいて違和感がある所を見つけ出しました。言葉の意味の問題に関しては、聞いたことのない単語があった場合、文脈から判断するか、単語を分解して意味を掴みました。最後のエッセイでは、その出題された問題に対しての対策案を練り、国連が実際に実行する権限があるかを考えた上で、論理的な流れが見られるように書きました。

<二次試験>
毎朝起きた時に英語のニュースに目を通し、興味を持った記事を読んだ後、そのトピックについて詳しく調べて、どうしてその問題が起きたか、世界の国際機構はそれに対して何をしているかをノートに書きました。具体的な統計、数値も覚えるようにしました。また、国連が携わっている問題に関しては、どの国連ミッションが担当しているかを調べ、UNのホームページでそのミッションのトップが言ったことを把握しました。後から考えると、特に UN News Centre の記事の内容を面接中に何回も引用したので、読んだ方が良いかと思います。試験は討論式であるということで、自転車通学中に頭の中で意見を作り、それを繰り返す練習をしました。

面接室の前で待っている時とても緊張しましたが、面接官の方々がすぐリラックスした雰囲気を作って下さり、会話をしている内に緊張がなくなりました。面接では北朝鮮、モースル奪還作戦、トランプ次期米国大統領のTPP離脱宣言などについて、自分の意見を聞かれました。答える際には、覚えてきた統計などの具体的な数値などを引用し、アーギュメントを論理的に立てる事を意識しました。また、○月○日は何の日か?を聞かれたので、『わかりやすい国連の活動と世界』に載っている国連の国際デーなども覚えるのも良いと思います。

<最後に>
国連英検の受験は、国連の歴史や働きを理解し、世界の動きを把握できる良い機会でした。僕の経験談が、少しでも受験者の方々のお役に立てればと願っています。

小金井 勝彦さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » 無
学校名 » 会社員

今回、国連英検特A級に合格することができ、大変嬉しく思っております。私には留学経験はなく、英語の学習も30代になって始めましたが、通信教育型のMBAの取得や、海外赴任(米国・5年)などを通じて、英語を「使う」世界に次第に興味を持ち始めました。また米国赴任中に国連本部を訪れる機会があり、平和維持や持続的成長を目指す国連の活動にも興味を持ちました。これらをきっかけに、大変難しい試験ではありますがこの度チャレンジをしてみました。

(普段の習慣)
米国赴任時に取っていた The New York Times の購読と、通勤時のNPRニュースの聴取を続けています。どちらも、集中的な学習というより、ナマの英語の世界に接していたいという思いが強いです。したがって、いくつかの記事を集中的に読む他は、見出しのチェックなどをする程度で「流して」います。ただ、1日たった5分でも良いので、毎日接するという習慣にすることが大事だと思います。新聞やニュースでは大抵特定のトピックが数日は続くので、40代で記憶が衰えた頭でもキーワードを覚えやすいのがメリットです。

(一次試験対策)
私はほぼ同時に実用英検1級の取得も目指していて、語彙や読解、エッセイなどの学習についてはほぼ同時並行で学習しました。一方、国連の知識、文法などは国連英検の過去問をひと月ほど集中的に学習し、出題傾向も含めて学びました。試験の結果はまさに合格点ギリギリでの通過でしたが、時間を守って過去問を何回も解いて、分からなかった語彙や文法をこまめに見直したことがなんとかパスできた要因かと思っています。仮に過去問が良くできなくても、それは学習過程の練習であって間違いを通じて覚えるのだ!本番では諦めない!という気持ちで取り組むことが大切ではないでしょうか。

(二次試験対策)
私は一次は1回でパスできたものの、二次試験の合格は2回目まで待たなくてはなりませんでした。初回の二次試験では、直近の関心事の質問にはなんとかついていけたものの、自分の学習の意図や目的と国連の活動・基礎知識とを関連づけて話すことができませんでした。従って二次試験の再受験は大きなプレッシャーでしたが、学習教室(私の場合はアクエアリーズ)のアドバイスを受けつつ、面接シートの内容をベースに、自分の関心事、世間の関心事、それに対する自分の意見を紙にまとめ何度も喋って練習することに集中しました。この方法には集中力と時間が要りますが、「自分が考えていることを素直に力強く表現する」目的には、一番適した方法だったと思います。私の2度目の受験に際しては、話題はトランプ氏の大統領選勝利、パリ協定、シリアを中心とする難民問題などが世間の主要なトピックであり、それらを何度も自分の関心事に繋げた原稿にして、練習して臨みました。試験官の先生により違いはあると思いますが、試験本番でもこの方法で身につけた知識をもって、自信を持って回答することができました。

(合格のお知らせを頂いて)
当初は、英語の資格の一つという視点を中心に捉えていたこの試験ですが、フタを開けてみると、日本人が普段は接しない、国連の地道な活動(例えば交通安全への取り組みなど)を理解し、自分のアクションにどう繋げるかを考えるまたとないチャンスとなりました。つまり「自分が考えていることをはっきりと表現し、伝える」という原点に、また戻ったのです。今回のこの試験を励みに、世界のいろいろな方々と交流し、考えを共有できる機会に繋げて参りたいと思います。

大浦 晏奈さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 985点
留学経験 » 無
学校名 » 東京学芸大学附属国際中等教育学校

今回、国連英検特A級に合格できたことを大変嬉しく思います。

<受験動機>
英検一級を取得してから、英語力を伸ばす上で新たなゴールがないかと探していたところ、国連英検を見つけ、挑戦しようと思って受験しました。まずは国連英検A級に合格し、国内最難関の英語検定ともいわれる特A級に挑戦しようと思いました。

<一次試験対策>
まずは単語を覚えることから始めました。初めて特A級を受験したとき、意味の分からないハイレベルの単語がたくさんでてきて、驚いてしましました。そこから、学校の行き帰りの電車の中でSATのボキャブラリービルダーの本を一冊丸ごと暗記し、それでもボキャブラリーが足りないと感じたため ”BASIC WORDLIST” という重要な英単語のみを扱った本を使って勉強しました。
単語力がある程度習得できたと感じたところで、国際社会でどのようなことが起きているのか、また重要な歴史的事件について自分で調べて勉強しました。経済的なことや、国家間の領土問題や国際的問題、環境問題など今旬の話題を中心として様々な国際情勢についてバックグラウンドインフォメーションをリサーチしました。この際、様々なオンライン記事(CNN, FORBES, REUTERS, BBC)などを参照しました。
最後に国連ガイドブックを熟読し、国連の歴史や活動内容をより詳細に理解するために、ここでもインターネットを使ってリサーチをしました。現在社会ではわざわざ本を買わなくてもインターネット上で様々な情報を得ることができるので、独学に非常に便利だと感じました。

<二次試験対策>
二次試験は学校の期末試験直前だったため、一次試験ほど準備する時間がありませんでした。そのため、二次試験対策としてはその時の旬の話題やニュースに毎日目を通すようにしていました。朝、コンビニでジャパンタイムズを購入し、電車のなかで読んだり、家から駅、駅から学校の歩いている時間に NHK WORLD NEWS や CNN、BBC のポッドキャストを携帯で聞いたりしていました。試験直前はこのようなニュースについて簡潔に自分の意見をまとめ、面接直前まで読んでいました。
また、私はシリアの問題や大統領選挙などについて「なぜ」それが起きているのか詳細にわからなかったので、様々な国際問題についてさらにインターネットでバックグランドリサーチをしました。

<最後に>
私は国連英検を受験する前は国際情勢について基本的な知識も身についていなかったのに、特A級に合格して振り返ってみると、知識は大幅に増えたと改めて感じます。この試験は語学力だけではなく、将来グローバル社会に羽ばたきたい私にとって不可欠な知識やコミュニケーション能力を培う絶好なチャンスでした。また、これからは「国連英検特A級を持っている」の「特」を強調して自慢できるのでうれしいです。本当に頑張ってよかったと思いました。

長田 こずえさん 大阪・名古屋 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、国連英検A級
留学経験 » 有
職業 » 大学教授 〈国際協力学科・国際文化学部〉 名古屋学院大学

特A級を目指す方に少しは参考になるかもしれないので、体験談を書きます。私は2年前まで、30年間国連に勤務していた国連ベテランです。現在は名古屋の私立大学で国際協力を学ぶ学生の指導をしているので、自分でも国連英検を受けてみました。あまり勉強しませんでしたが、過去の問題集を買って一夜漬けはしました。したほうが良いと思います。国連の知識の問題ほとんどこの本から出ていると思います。その他は、「分かりやすい国連の活動」を読み勉強すると良いと思います。ただしこの本は最新版が古いです、最近の状況は自分で勉強する必要があると思います。かなり古い情報が載っています。内容的にはまとまっていますが。その他、国連が発行している英語の Basic Facts about the United Nations もいいですね。これは、将来JPOになりたい人にも役立つと思います。面接対策としては、CNN や BBC のニュースを毎日見るので良いのではないでしょうか? 面接対策としては、私は、相変わらず思い切り自分の意見を独断的に言いましたが、本当は、DIPLOMATIC に当たり障りのない意見を、バランスよく、落ち着いて言うほうが良いと思います。外交官的な感覚は問われている気がしました。自信を持って、話をすると良いと思います。 

北原 司さん 兵庫県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 980点、TOEFL 115点
留学経験 » アメリカ合衆国7年間滞在、北京大学短期留学
学校名 » 大阪大学

この度、国連英検特A級に合格できましたことを大変光栄に思っています。今後受験予定の方々にとってこの体験記が少しでも参考になると幸いです。

国連英検の最大の特徴は文章のジャンルが限定されていることです。他検定試験は幅広い分野から出題される一方、この試験では国際連合と関連する政治や経済、社会問題などが中心です。その分、専門性が高く、日頃からこれらの文体に慣れていることが必要となります。

そのため一次試験ではまず国連英検指定テキストである『わかりやすい国連の活動と世界』を読み、全体図を把握することをお勧めします。一度読み終えると過去問を参考に、具体的にどのような知識を求められているのか考えながらもう一度読み直すといいと思います。

二次試験では国際連合の知識も当然必要ですが、何よりも普段から国際情勢に関心を持ち、問題意識をもって新聞を読むのが重要だと感じました。一次試験の作文と同様に意見が求められるので、自分が関心のある分野を中心に知識を蓄積して、堂々と面接を受けることができればいいと思います。

私自身は将来行政機関で働くことを眼中に、英語力のみならず直接生かせる知識を身に着ける意味でもこの試験に魅力を感じました。常に何のためにこの試験を受けるのか意識することで、学習もはかどると思います。これから受験される方々が、この試験を通して何かを新たに得て、合格されますよう願っております。

堂道 有香さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEFL 116点
留学経験 » 帰国子女(米国テキサス州)
職業 » 国際NGO職員

《はじめに》
国内最難関と言われる英語試験に合格できたこと、とても光栄に思っています。この体験記が、これから受検を考えている皆さまのお役に少しでも立てれば幸いです。

《一次試験に向けた準備》
今回の合格の最も大きな成功要因は、国連テキストをほぼ暗記したことにあったと思います。4年前に受検したときは、細かい年号や日にち、条約の正確なワーディングを勉強しなかったため、国連に関する知識の部分で点数をとれず、合格できませんでした。今回は、テキストの暗記に加えて過去数年に出題された単語やidioms もすべて暗記したので、スラスラ解けました。そこに注力して正解だったと感じています。
エッセイについては、国連公式ホームページをはじめ、各国連機関の最新ニュースやpublications を読み、出題の可能性のあるテーマについて事前にエッセイを用意しました。結局予想がはずれ、想定していなかったテーマが出題されましたが、事前準備していたエッセイの要所が役立ちました。

《二次試験に向けた準備》
様々なグローバル課題について、職場の同僚や家族と意見交換しました。また、海外メディアがどのようなコメントをしているかを知るため、youtubeでも多大な時間を費やしました。試験日の2日前には自分なりの意見を整理し、紙に書き出し、スピーチのように暗記しました。
自分の意見を支えるエビデンスや知識をとにかく豊富に持つべく、多方面から情報収集したことが功を奏し、面接当日、会話に深みを持てたり、脱線しても意見を述べることができました。が、それでも「国際知識」の点数はギリギリでしたので、世界情勢の知識はかなり豊富に持っておくことをおすすめします。

《最後に》
全人類に関係するはずの様々なグローバル課題に対して、今までいかに無関心で、表面的な意見を述べていたかを思い知る良い機会となりました。国連英検は、単に英語力を高めるための試験ではなく、歴史を尊ぶこと、意識して広げないと視野は基本狭いこと、を教えてくれました。
これからも同じ姿勢を保てるように頑張りたいと思います。

杉本 理紗さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » アメリカ合衆国 4年
職業 » 洗足学園高校 2年生

この度は国連英検特A級に合格することができ、とても嬉しく思います。この体験記がこれから受験する皆さまの参考になれば光栄です。

【1次試験対策】

大問1の国連知識部分の対策は、指定参考書「わかりやすい国連の活動と世界」をまず1周読み、全体の理解に努めました。その後、過去問を3年分解いて、問題の傾向を読み取り、国連機関の成立した年といった重要事項をノートにまとめて暗記しました。

ただ、学校行事や部活、普段の勉強が忙しく、国連英検対策にそれほど多くの時間を割くことはできませんでしたので、毎日の英語の勉強が対策となりました。私は雑誌 TIME を定期購読して毎週、隅々まで読んでいたので、これが読解の問題や最近のニュースに関する知識を得るのに役立ちました。また、インターネットで Washington Post など主要ニュースサイトを読むことで、世界のニュースに遅れないようにしていました。

【2次試験対策】

2次試験の対策は、過去の合格体験記を読み、参考にして準備をしました。上に書いた毎日の英語の勉強を続けながら、テレビで BBC World News を見たり、インターネットでニュースサイトの podcast を聞いたりして耳を慣らし、同時に最近のニュースをアップデートしていきました。また、合格体験記などで、2次試験では時事問題などで自分が興味を持っていることについてスピーチをする時間があることを知り、準備しました。私は中学1年生の時から学校で模擬国連部に入っていて、ニューヨークの国連本部で行われた模擬国連にも参加したことがあります。こうした活動を通じて得た国連に対する興味や知識をアピールするため、現在、国連などで議論されている地球規模のテーマについて自分の意見をまとめて、試験会場に向かいました。また、面接カードに記入する内容もあらかじめ書き出していました。

【最後に】

今回の経験を通じて、国連の働きをより深く理解することができました。将来、国際的な現場で働きたいと思っている私にとっては、とても良い機会になりました。ありがとうございます。

安藤 和泉さん [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 985点
留学経験 » 米国カリフォルニア州6年間滞在
学校名 » 東京学芸大学附属国際中等教育学校 2年

私の合格体験記が今後受験されるみなさんのお役に少しでも立てたら幸いです。

〈 一次試験について 〉
一次試験では国連についての基礎知識と、活動内容に関する文章を使った英語の問題が出ます。時間の余裕をもって、勉強をしたほうが安心だと思います。私は、国連英検指定テキストの「わかりやすい国連の活動と世界」の試験範囲を読み、その後過去問を解いて、自分の実力を確認してから勉強を始めました。

国連の基礎知識に関する対策
テキストを再度読み、問題を解いてはテキストを読み直すということを繰り返しました。さらに、試験に出そうだと思われる部分がわかるようになるので、その部分に関しては内容をよく理解しておくようにしました。

英語に関する対策
国連の活動について説明される際に、よく使われる独特な単語があることに気づきました。それらの単語でわからないものはすべて調べて、理解できるようにしました。特に動詞が多いため、長文の読解には不可欠な対策だと思いました。

自分が苦手な部分(例えば文法、読解など)がわかれば、そこを重点的に過去問で勉強するといいと思います。過去問を解くたびに、苦手分野の解説をよく読んで次回の過去問で自分の伸びをはかることができると思います。試験範囲が多いので、このような勉強の仕方は全体的ではなく、自信がない部分に絞ったほうが有効だと思います。

〈 二次試験について 〉
一次試験の結果が出るまで1か月かかりました。結果が出た翌週が二次試験なので、自分に合ったタイミングで対策を取り始めるといいと思います。

対策
二次試験では過去問題集の本の後ろなどに載っている「面接シート」というものに自分が記入したトピックについて会話をしました。「面接シート」にはあまり自信のないトピックは記入しないほうがいいと思いました。記入するをトピックを選んでおき、それぞれについて2分は話せるように一度声に出して言いたいことを準備しておいたため、あまり心配せずに試験に臨むことができました。

井手 雅紀さん 福岡県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、国家公務員総合職試験合格
留学経験 » 無
学校名 » 鳥取大学医学部医学科・法務博士(東京大学)

【はじめに】

私は現在国立大医学科に在籍しており、将来医師として活躍する分野を広げるべく本試験を受験しました。

【1次試験】

大学近くの学習塾で3年以上、鳥取県下No1と言われる米子東高校の生徒さん中心の集団授業を任せて頂いていましたので、大学受験用の文法には自信がありました。ただ、このくらいの力量は国連英検上位級を受験される方でしたら当然の前提にされている話でしょうから、その中で勝ち残るためにはやはり過去問対策が最短ルートになります。特に、第1問はテキスト内に過去問で出題された箇所をマーキングするなどの工夫をしないと無駄な失点を招きます。 過去問を解く中で、自分の解きやすい順番でシュミレーションしました。以下、想定と本番の結果を示します(大問の後のタイトルは自分がイメージしやすいように勝手にネーミングしたものです)。

想定本番
第1問 国連知識 5分 7/10 3分 9/10
第3問 語順 10分 9/10 12分10/10
第2問 語形 10分 9/10 11分 8/10
第5問 誤文訂正 10分 8/10 13分 9/10
第6問 小長文 15分 6/10 18分 6/10
第7問 同義語 15分 6/10 12分 7/10
第8問 長穴埋め 15分 6/10 20分 8/10
第9問 英作文 20分 12/20 12分 9/20
第4問 短穴埋め 10分 5/10 10分 9/10
110分 68/100 111分 75/100

運良く本番が想定を超えてくれました。英作文はどれくらい取れるのかはっきりしにくいので、これを除いた80点満点だけで合格最低点(だいたい65点前後のようです)を上回れば安心できます(今回の私の結果は75-9=66で合格最低点とぴったり一致しました)。

【2次試験】

純ジャパ・純ドメ・ノンプロと英会話に有利な要素が何もない(平たく言えばただの日本人の)私はとにかくスピーキングに苦手意識がありました。そこで、想定問答を自分で作成した上で、英検1級でもお世話になったオンライン英会話学校のValue Englishさんにお願いして模擬面接をして頂きました。

本番では運良く想定に沿った質疑が行われ、ほとんど返答に窮することなく終了させることができました。特に、東大法学部時代に講演にいらしたヒラリークリントン(当時国務長官)と言葉を交わす機会があったというエピソードには面接官の方の眼が変わったのが分かり、その瞬間に合格を確信しました。

結果は以下の通りです。

Comprehension8
Speaking
 Pronunciation
 Fluency
 Structure
 Vocabulary
 
8
7
7
9
Communication7
Knowledge9

Communication が低いのは(コミュ障とかではなく)最初の free conversation で Yes とか Yeah とかしか言えずまとまりのない会話になったことが原因だと思います。英検1級面接でも同じですが、第一印象は大事なので free で使えるフレーズを事前に用意しておけば良かったと反省しています。

【むすびに】

英検1級取得者がその次に目指す資格・検定としては、国連英検以外にも、ケンブリッジ英検、IELTS、通訳案内士など複数のものが存在します。その中でもあえて私がこの検定に目を付け一定の時間を割いた最大の理由は、ともすれば英語「を」勉強することに終始してしまう他試験と異なり、時事問題を英語「で」勉強する試験であったことです。

私を含め、ただの日本人の多くは単純な意味での英語力(語彙の多さだとか会話の流暢さだとか)でネイティブに勝つ見込みは非常に低いですし、その必要性もほとんどありません。しかし、会話の内容や教養の深さで欧米の知識人と渡り合うことは訓練次第で十分可能です。一定の英語力をベースにしながらも、自分の人生を英語屋で終わらせたくない方には、この試験は非常に大きな武器になると信じています。

宮崎 あずささん 長崎県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、IELTS 7.0
留学経験 » イギリス・ヨーク大学(2015/9 ~ 2016/3)
学校名 » 東京女子大学

今回、国連英検A級に合格することができ、大変うれしく光栄に存じます。
国連英検を受けようと思ったきっかけは、イギリス・ヨークでの留学生活を経たことでもっと自分の視野を広げ、国際人へと成長したいと思ったからです。まだまだ未熟な私ですが、この体験記が皆様の一助となれば幸いです。

【一次試験対策】

国連英検指定テキスト『わかりやすい国連の活動と世界』を中心に学習しました。私の場合は日本語の記載事項をしっかりと頭にいれ、それを自分で英訳しながら読んでいました。訳す際に少しでもスムーズに表現できない場合は該当箇所に印をつけ、どんな表現が使われているかを覚えるようにしました。特に「年度・日付・場所・数値・票決方式・人数・語句」に留意しました。

また、エッセイライティングをのばすため、自分で書くことはもちろん、例題や過去問の模範解答を何度も書き写し、表現や語彙力を身につけるようにしました。

他にも、UN News Centreのサイトで気になるニュースを1日1個ノートに要約し、わからない単語も一緒に書き出して覚えていました。

【二次試験対策】

常に自分の頭を英語にしておくよう心掛けていました。大学での授業はもちろん、授業外で先生方とお話しする際も発音や語彙を意識し、一人でいる時も英語で独り言を言ったりしていました。また、テレビで洋画が放送される際は音声を英語に切り替え字幕なしで見ていました。

日頃から聞く・話すということを意識していたおかげか、試験当日会場に入るまでは緊張していましたが、面接官の方と話し始めるとリラックスしながら自分の意見を表現できたと思います。話すときは、同じ単語の繰り返しにならないよう言い換えを意識しました。

【最後に】

就職活動など複数の行事と並行して取り組む中で大変なこともありましたが、こうして無事合格することができ嬉しく思います。大学卒業までに特A級に合格できるよう、これからも精進して参ります。

ここで培った力を最大限発揮し、世界で活躍する国際人へと成長していきたいと思います。

桐生 良太さん 東京都 [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 975点
留学経験 » 無
職業 » 会社員

今後受験される方へ、合格体験記としてご参考いただければ幸いです。

<1次試験>

  • 知識・情報を得るために、以下の3点が役立ちました。
    1. 『わかりやすい国連の活動と世界』の精読
    2. TIME誌の講読
    3. CNN Student Newsの視聴、国際連合広報センターの記事の確認
  • 文法・語彙・読解力は、実用英語技能検定1級の1次試験を合格できる力が必要です。
    特に語彙については、類似した意味を持つ言葉を英英辞書で引用し、使用場面・文脈の違いを熟知しておく必要性を感じました。
  • 作文については「国際連合が果たす(果たすことができる)世界での役割」を軸にしてテーマが出題されていると思います。

<2次試験>

  • 試験時間は約10分間で、4つのパートに分けるとすると以下の通りだと記憶しています。
    (1) 自由会話→(2)知識確認→(3)世界の出来事*→(4)自由会話
    *トピックス: EUへの難民流入、米国大統領選結果、オバマ大統領の広島訪問
  • 世界で話題となる出来事について、1分程度の分量で自分の考えを端的に述べることが出来れば問題ないと思います。長々と持論を展開するのではなく、試験官との会話のキャッチボールを意識しました。
  • 試験官は温和な方で、相槌や丁寧な言葉づかいなど、良い雰囲気作りに努めていただけたので、落ち着いて臨むことができました。

<所感>

全体を通して、以下の2点を所感として筆を置きます。

  • 2次試験で受験の動機を問われた際に、英語という言語に関心を寄せ、熱意をもって十数年間ずっと没頭し、こうして国連英検に辿りついた理由が、ほとんど衝動のように口先からほとばしり、素直な自分の気持ちと出会えた瞬間が忘れられません。
  • 国連英検は、日本語だけでは到底知りえなかった事実を知る機会を与えてくれるだけでなく、その事実によって今後の生き方を深く考える機会を与えてくれました。
    本当に取り組んで良かったです。

平田 紗和子さん 大阪府 [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 990、TOEFL 113
留学経験 » 長期は無
学校名 » 東京大学

<一次試験>

普段から BBC world service のラジオを聴いたり、大学のゼミの一環で The Economist などの海外メディアの記事を読んだりしていました。国連英検対策としては、約一ヶ月前から「わかりやすい国連の活動と世界」を通読し、「国連英検特A級・A級対策」のA級の問題を全て解きました(特に国連に関する知識問題の部分は有用でした)。また、国連英検のウェブサイト上に掲載されている作文の過去問にも取り組みました。特にエッセイを時事問題に絡めて書くために国連関連の最近の情報(各機関が何をしているか、最近国連が取り組んでいる問題など)を持っておこうと思い、国連のウェブサイト(英語)上の情報も確認していました。

<二次試験>

面接の内容は、国連に強く関連付けられたものというよりもむしろ国際社会の幅広い問題に関するものが多かったように感じます。面接対策として、国際機関についての問答の準備はしていたのですが、本番では最近の世界情勢に関する話題が主であったように感じます。これから受験される方は、普段から海外で起きていることを国内外のメディアを通して知り、問題意識を持たれた時には気になる点をさらに調べ、考えを深めるようにすれば良いのではないかと思います。

<所感>

「国連」を主なテーマとして勉強したのは初めての機会であり、国連の組織や活動についての知識を得ることができ大変有意義でした。今後も勉学にさらに励み、次は特A級を受験する所存です。

小林 泰浩さん 千葉県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、TOEIC 990
留学経験 » 無
職業 » 金融機関勤務

金融機関に勤務しており、近年は国際金融規制対応や金融機関・国のリスク管理を担当しています。国際機関の役割・機能など、国連英検の学習を通じて得られる体系的な知見が視野を広げるのに役立つと思われたこと、英国駐在を終えて帰国から5年以上が経過するなか、日常的な使用の機会が限られる英語操作能力(スピーキング、リスニング、ライティング)をブラッシュアップする必要性を感じていたことが受検のきっかけです。英語資格の受検は相応のブランクがあったため、まずは国連英検B級の取得に挑戦、その後でA級を受検しました。

読解力・記述力を問われる1次試験の準備については、市販の過去問題集を解きつつ、誤答した問題や頻出問題を中心に、「わかりやすい国連の活動」ガイドを知識体系の肉付けとして利用しました。過去問をマスターすることや、英作文対策として過去問の出題例を中心に主な国連活動について自らの意見(骨子)を用意しておくことが、納得のいく試験結果を得るうえでの近道であったと、改めて実感しております。

2次試験については、事前配布されるシートに関心あるテーマを記載することとなっており、面接ではこれに基づいて比較的話しやすいテーマを中心にプレゼンすることができたのがやり易かったと思います。私の場合、注目度の高い英国のEU離脱について、英国にとっての影響(マクロ経済、国家財政、金融市場、EUとの関係等)について、論理的に持論のストーリーを展開した点を評価いただいたようです。一方で、国連に関してもいくつか質問された中で、当初設立年といった基本的事項には正確に回答しましたが、近年の日本による国連活動への参加・貢献など、日頃から意識していれば答えられるような質問に対しては一般論を述べるにとどまり、繁忙な中であったとはいえ準備不足を反省させられる側面もありました。

面接会場の待合室では、特A級の2次試験を受検すると思われた外国人の方を複数名見かけました。おそらくネイティブ程度以上のレベルと推測される特A級を目指すのは、難易度等を考えると個人的には少し先になるかもしれません。国連英検等の取得は英語力の1つの証に相違ありませんが、取得のみでは客観的評価を得られにくい部分もある、仕事その他に活かしてはじめて意味がある、という見方が多いことも体感しています。ただし、IMF、世界銀行の動向や調査リポートなど個人的に職務上の関連や接点のあるテーマも少なくないため、取得をいい機会として、国連グループの動向には引続き注目していきたいと考えています。

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